ISO14001:2015のリーダーシップ及びコミットメントとは
2018年7月9日
こんにちは。ISOコム マネジメントコンサルタントの亀田 昭子です。
このブログにアクセスしていただき、ありがとうございます。
今回のブログでは、「ISO14001:2015のリーダーシップ及びコミットメントとは」について、
考えていきたいと思います。
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“リーダーシップとコミットメント“とはどういったことでしょう?
日常的にカタカナ語は、何となく使っていますが、「意味は?」と聞かれると答えられない
時がありますよね。
“リーダーシップ”を辞書で調べてみると、
1.① 指導者としての地位・任務。指導権。
② 指導者としての素質・能力。統率力。(出典:百科事典マイペディア)
2.集団になんらかの目標を設定し,集団を統率しつつ,その課題を遂行・先導する能力や
その過程。(出典:ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典)
とあります。
コミットメントとは
1.① 約束。誓約。公約。確約。「近隣諸国とのコミットメントを守る」
② かかわり。かかわりあい。関与。介入。(出典:デジタル大辞泉)
2.集団の目標や内部の構造の維持のため,成員が自発的に集団活動に参与し,これらを達成するように導いていくための機能。(出典:大辞林 第三版)
とあります。
ISO14001で考えるとどのようなことでしょう?
環境マネジメントシステム(EMS)を確立し、実行するにあたっては、トップマネジメント
(組織の長)がEMSに深く関与し、リーダーシップを発揮することが、システムを有効に
機能させるための重要なカギとなることを示しています。
では、トップマネジメントは何を行わなければいけないでしょう?
トップマネジメントは、5.1項の「リーダーシップ及びコミットメント」のa) ~i)に
記載されている要求事項を満足していることを実証(demonstrate)しなければならないと
あります。”demonstrate”とは、証拠によって明確に示すことという意味ですので、
トップは、要求事項について、関与していることを目に見える形で示す必要があります。
目に見える形とは、トップマネジメント自らの言葉で説明する、マネジメントレビュー
結果の中で掲示することなどによって、示すことができると思います。
では、具体的な要求事項について、いくつか確認してみましょう。
1)トップマネジメント自身がEMSに関連する説明責任を持ち、方針や方向性は、トップ
自らの言葉で説明する必要があることを要求しています。
2)EMS活動の計画を組織の戦略的な方向に一致させることを求めています。
3)EMSは経営のツールの一つであり、日常の事業経営の中で活用されてこそ効果を
発揮するもので、事業経営活動と別なところでの活動ではありません。組織に二重の
仕組みを構築することは避けなければいけません。
4)経営資源には、人、インフラストラクチャ(設備、建物など)、技術、資金、天然資源
等が含まれますが、この経営資源の配分をきちんと行い、必要な資源を利用できるように
するのは、トップマネジメントの役割です。
5)ISO14001要求事項への適合の重要性をトップマネジメント自らの言葉で組織全体に
伝達する必要があります。
6)EMSの意図した成果を確認し、その成果が今どの様になっているのか現状を把握し、
もしEMSの意図した成果が達成できそうもなければ、確実に達成する方策を考える必要が
あります。
7)EMSの有効性に起用するように人々を積極的に参加させ、指揮し、支援することが
要求されています。組織内にEMS活動に積極的に参加するような文化や環境作りを
求めていると思います。
皆様の組織のEMSを構築する時に、トップの皆様の役割として5.1 項の要求事項を考慮して
頂ければと思います。
まとめ
以上、今回もISO14001については当社のコンサルタントが解説しました。
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