ISO9001の審査について 商社の品質とは
投稿日:2024年10月24日 最終更新日:2024年10月24日
こんにちは、ISOコム 芝田 有輝です。
今回は、商社の品質とは何か?について、ISO9001の審査に参加する中で、考えていること、実施していることをお話ししてみたいと思います。
弊社の活動というよりも、私の個人的な審査の活動となります。
東京、大阪、九州に拠点を持つ、所謂B材の商社さんで、今週水曜から来週火曜までの5日間、3名の審査チーム、審査リーダーとしての参加です。
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商社の品質とは?①
商社は、ざっくり言いますと、製品を仕入れて販売する仕事です。
仕入れた製品をパッケージしたり、加工するなどの付加価値をつけることはしません。
ですので、商社の品質??と言われても、イメージがしにくいかもしれません。
ISO9001を和訳したJISQ9001では、英文タイトルのQuality management system requirementsに対して、『品質マネジメントシステム要求事項』と、記載されていますが、
クオリティ=質 が、本来正しい訳であり、『質マネジメントシステム要求事項』というのが、
本来あるべき訳だと考えています。
つまり、
組織の業務の質を磨き上げ、
良品や良質なサービス、業務提供を通じて、顧客満足を高めるのが、
ISO9001の導入目的であり、目指すべき方向性であると言えます。
商社の品質とは?②
では、商社に求められる業務の質とは何でしょうか。
考えられることは以下の3点ではないかと思います。
①顧客の要求する製品の仕様、個数を正しく把握すること
②顧客の要求する納期管理
③顧客の要求する価格
更に付加価値としては、製品の仕様について、メーカー並の知識がある、
新製品やお買い得な類似製品の紹介ができる、などが有るかもしれません。
ちなみに、夜の食事やゴルフ接待等については、ISO9001規格でルールを設定したり、証拠を残したりするような要求は特にはありません(笑笑)。
商社の審査では何を見るか?
上記の考えからすると、商社の審査では、上記①②③に関連して、
・いかに業務の正確性や効率性などの質を高め
・間違うリスクの低減を踏まえた仕組みの管理が出来ているか
を審査視点として進めることになるかなと思います。
ISO9001の顧客満足とは?
また、顧客満足を高めるための、『顧客満足』とは、
所謂、お客様が満足するという、状態ではなく、
ISO9001では、『リピート注文、継続取引』の実現であり、
『ありがとう!また頼みます^_^』と笑顔で言ってもらえるか、を追求していくことが
顧客満足を高める行為であると考えています。
逆に、最悪なのは『転注』です。他の業者さんに、注文を変更されてしまうことです。
そのリスクがないか、如何に情報収集するかが、ISO9001:2015 8.2.1項 顧客満足 のポイントだと考えます。
そんな考えの元、
経営者の目指す方向性をトップインタビューでヒアリングして、その日の審査テーマの1つと位置づけて審査を行います。
審査を進める中で、
ルール違反があったり
顧客に転注されたり
取引継続のリスクがある
こと等が確認された場合には、
歯止めをかける上で不適合指摘
そのリスクが少ないが、検討が望ましい場合には、改善指摘
というような形で、組織に説明し、納得いただいた上で指摘が成立となります。
ざっくり、とですが、このような考えで、審査を進めています。
コンサルティングの場合は、ノウハウを出し尽くして、仕組みづくりをクライアント様と一緒に進めます。
アプローチは異なりますが、目指すべき方向性は、結局のところ、顧客満足を高めていただくための仕組み、ということですね。
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