ISO9001の審査について 商社の品質とは
2015年7月30日
今日は、ISO9001の審査に参加しました。
弊社の活動というよりも、個人的な活動となります。
東京、大阪、九州に拠点を持つ、所謂B材の商社さんで、今週水曜から来週火曜までの5日間、3名の審査チーム、審査リーダーとしての参加です。
さて、商社の品質とは何でしょうか。
ISO9001を和訳したJISQ9001では、英文タイトルのQuality management system requirementsに対して、『品質マネジメントシステム要求事項』と、記載されていますが、クオリティ=質 が本来正しい訳であり、『質マネジメントシステム要求事項』というのが、本来あるべき訳だと考えています。
10年も前ですが、ご一緒したベテランの審査員の方から教わりました。
つまり、組織の業務の質を磨き上げ、良品や良質なサービス、業務提供を通じて、顧客満足を高めるのが、ISO9001の導入目的であり、目指すべき方向性であると言えます。
今回の商社さんでは、いかに業務の正確性や効率性などの質を高め、間違うリスクの低減を踏まえた仕組みの管理が出来ているか、を審査視点として進めています。
また、『顧客満足』とは、所謂、お客様が満足するという、表面的なものではなく、『リピート注文、継続取引』の実現であり、
『ありがとう!また頼みます^_^』と笑顔で言ってもらえるか、を追求していく。
最悪なのは『転注』です。そのリスクがないか、如何に情報収集するかが、現規格8.2.1項 顧客満足 のポイントだと考えます。
そんな考えの元、経営者の目指す方向性をトップインタビューで把握し、都度の審査テーマとし、審査を通じて、ルール違反があり、続くと顧客に転注されたり、取引継続のリスクがある場合には、歯止めをかける上で不適合。そのリスクが少ないが、検討が望ましい場合には、改善。
というような形で、組織に説明し、納得いただいた上で指摘します。
ざっくり、とですが、このような考えで、審査を進めています。
コンサルティングの場合は、ノウハウを出し尽くして、仕組みづくりをクライアント様と一緒に進めます。
アプローチは異なりますが、目指すべき方向性は、結局のところ、同じということですね。
ISO9001のコンサルティングをお考えのお客様、当社が認証取得を支援しますので、お気軽にご連絡ください!