ISO9001 新規認証支援コンサルティング 大阪府 金属プレス加工及び金型の製造会社について
投稿日:2022年8月2日 最終更新日:2023年5月12日
こんにちはISOコム マネジメントコンサルタントの岸孝雄です。
今日は、金属プレス加工品及び金属プレス用の金型の設計、製造業について、
ISO9001システムの取組みをお話ししてみたいと思います。
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金属のプレス加工とは?
そもそも金属プレス加工とは、鉄やアルミなどの金属材料を金型に圧着して金型の形に変形させる加工方法のことで、大量生産する製品に向いており、家電製品の部品など身近な物にプレス加工品を目にすることがあります。
金属プレス加工の特性
金属プレス加工の特性は、一度の加工で大量の製品を生産することができるため、生産性が非常に高いのが大きなメリットです。その反面で、成形できる形状が決まっているので製品要求事項であるサイズや形状が変われば、あらたに金型の変更が必要となるデメリットもあります。また、金型を作るには多額の初期費用や設計製作期間がかかります。そのため、金型の取扱や管理には注意が必要となり、金型の管理が製品品質管理の要であるということも言えます。
金属プレス加工の種類とは?
一言でプレス加工といってもいくつかの加工方法があり、主たる加工種をご説明させていただきます。
(1)せん断加工:加工する金属材料を必要な大きさや形状に切断する加工です。
(2)抜き加工:加工する金属材料から必要な部分を打ち抜く加工方法で、複雑な形状の製品や多量の製品製造の場合に型抜き加工が用いられることが多いです。
(3)曲げ加工:加工する金属材料を目的の形に曲げる方法で、V字やL字など使用する金型によってできる形状を変えることができます。
(4)絞り加工:加工する金属材料を円筒や角筒、円すいなどのさまざまな形状の継ぎ目のない底付の製品を作る加工で、材料の板厚が厚いほど加工の難易度が高くなったり、金型の成形精度によって仕上がりに影響が出るなど難易度の高い加工方法です。
(5)鍛造加工:金属材料をハンマー等で叩いて圧力を加えて金属内部のすきまをつぶし、強度を高めると共に目的の形状に成形する加工方法です。
金属プレス加工業界の事業の環境とは?
金属プレス加工業界は、グローバルでの市場競争によって、国内生産がどんどん空洞化している中でも、顧客からは品質の安定は当然のこと、常により低コストで、且つ、短納期での対応が求められます。しかし一方でその反面、最終製品に対する市場の要求も多様化してきており、頻繁に行われる製品のモデルチェンジや、製造中止に遭遇するなど、顧客からの短納期対策として製品在庫を抱えることの経営リスクにも細心の注意を払うことが必要となっている状況にあります。
ここに昨今の電力料金の高騰などのエネルギーコストの上昇や、材料費の高騰や材料不足から仕入材料の納期が長期化するなどの不安要素が覆いかかり、非常に厳しい市場競争環境となっています。
金属プレス加工業界の会社の業務の流れとは?
では、金属プレス加工の業務の流れ(一例)をご説明してみますね。
(1)顧客からの新規の引き合いを受け、その注文の概要や、顧客からの要求事項の詳細などを営業担当スタッフ、製造担当スタッフ、金型設計担当スタッフなどの関係する各部門のスタッフが共有する。
(2)金型の設計から製品の製造、中間検査や出荷検査を経て顧客への引渡しまでの要求事項を確認した上で、受注する場合の納期や価格などの条件を整理して受注が可能か否かを判断する。
(3)金属プレス加工の基礎となる、金型の設計に入る。
そこには通常の製品生産への影響のみならず、金型の保守性(長寿命化やメンテナンス性)をも考慮する。
(4)製品の製造に最適なプレス機と設計された金型を駆使して、顧客が要求する数量での生産の実現と、適切なタイミングでの中間検査の実施、完成品に対する最終検査の実施で製品品質の確保が図る。
(5)納期対応のため、計画に沿って在庫量を保管し、顧客からの短納期要請や、緊急納入要請などにも臨機応変に対応する。
金属プレス加工業界の会社がISO9001を認証するメリットとは?
では、金属プレス加工品及び関連する金型の設計製造会社にとってのISO9001を認証するメリットとはどのようなものでしょうか?
先に書いたように、日々厳しさを増すグローバルでの市場競争に打ち勝ち、継続的に顧客からの満足度を獲得しながら事業の発展を進めていく上で、以下7点ほどのメリットがあるかなと思います。
(1)顧客やその先にある市場のニーズを把握し、製品に求められる要求事項を満たした受注~金型設計~製造~出荷及び適正な在庫管理のためのプロセスが確立できる。
(2)生産設備や、金型、治工具類が常に適正な状態での保守管理ができ、製品の品質維持確保が図れる。
(3)設計、製造、及びそれらを管理する人材を育成するための教育訓練の仕組みの構築ができる。
(4)様々な難易度の注文内容に的確に対応するため、現場スタッフの知識や技能を適正に評価し、適材適所の配置でムラをなくした人材配置が可能となる。
(5)事業上の各プロセスの進捗状況や、トラブルが発生した際の問題解消に向けた対策の見える化が実現できる。
(6)製造工程上で発生した異常の早期発見と早期対応が可能となる。
(7)材料コスト管理や外注コスト管理、顧客の発注状況から、在庫の適正量の設定と確実な把握など、コスト管理の精度向上。
このようにISO9001のシステムの運用によって、システムの根本となる継続的な改善の定着で、今後も顧客の満足度向上を図り、安定したモノづくりが推進されることで、適正な品質レベルの確保とコストの管理、そして現場でのさらなる生産性の向上が期待されます。
いかがでしたか?
こんなにいろいろ取得メリットの期待できるISO9001。上記(1)~(7)がなかなかうまくできてないな~というあなたは、このブログを機会に改善の一歩を歩んでみませんか?
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