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ISOコム通信

【和歌山県 ISO9001コンサル 公共土木工事】

投稿日:2020年11月13日  最終更新日:2023年5月12日

こんにちは、ISOコム マネジメントコンサルタントの岡田 正隆です。

今回は建設会社がISO9001を取得するメリットについてご紹介します。

 

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【業界の特性】

国(国土交通省、農林水産省等)、和歌山県、和歌山市等の官公庁が発注する公共土木工事を請負うお客さまは、発注者が定めた工事仕様書等に基づいて、受注した土木工事の施工計画、施工管理を行うことにより、港湾、河川、道路、下水道等の土木構造物を建設しています。

これらの土木構造物は、公的社会資本として利用されるため、厳格な品質管理、環境管理が求められている業界なんです。

 

【どんな事業なのか?】

①工事受注
国、県、市町村は、毎年、予算に基づいて公共工事(港湾、河川、道路、下水道等)を競争入札により発注します。
各建設会社は、提示された設計図書に基づいて工事費を積算し、見積書を提出して、最低価格を提示した建設会社が工事を受注します。

 

②施工計画の策定
工事を受注した建設会社は、現場代理人(工事責任者)を選任します。
現場代理人は、設計図書に基づき、仮設工事、施工方法、使用重機、外注先等を選定し、施工計画書を作成し、発注者の承認を得ます。

 

③施工管理
現場代理人は、施工計画書に基づいて、仮設工事、本工事の施工管理を行い、仕様書に規定された品質基準に適合した土木構造物を構築します。
適切に施工管理を行ったことを証明するための記録(工事写真、試験成績書、点検記録等)を作成します。

 

④工程内検査、最終検査
工事の進捗に応じて、施工中の土木構造物が仕様書に定められた品質管理基準に適合しているかどうかを確認するために、工程内検査、段階確認検査等を実施し、記録を作成します。

 

全ての工事が完了したら社内最終検査を行い、当該土木構造物が仕様書に定められた品質基準に合格していることを確認し、合格していればその旨を発注者に報告し、発注者の最終検査を受けます。
発注者の最終検査に合格すれば、土木構造物を引き渡します。

 

【ISO9001のマネジメントシステムの見直しとは?】

お客さまの実際の業務とそれまでのISO9001のマネジメントシステムが上手くあっていない場合、
運用面で無駄な仕事や書類が発生するなど、困難な状態となってしまいます。

このような事例は結構多いですね。

そんな場合マニュアルの見直しを行い、お客さまの実際の業務に合うように、手順を直した結果、不要な文書、記録類を削減し、
システムをスリム化していきます。

この中で、コンサルタントとしては、お客様の実際の業務を事細かにヒアリングしたり、現場を見に行ったりして、人、モノ、情報、帳票等を確認し、
規格要求事項の最低限のレベルがどこかを踏まえて、照らし合わせる作業を頭の中で行っています。

なので、お客様の業務を理解する力量と、その業界ならこういうことをしていませんか?ではそれをこの規格要求に対応するルールとして当てはめましょう、
など、更に掘り下げ、提案していくような業種の専門性も必要になります。

その結果、弊社のスリム化支援は、多くのお客さまから、システム運用の手間が省け、より実効性のある手順になったと大変感謝していただいています。

 

【ISO9001を認証するメリットとは?】

建設会社として、ISO9001を認証するメリットとは何なのでしょうか?

 

① ルール決定
建設会社の多くは、事業に関する細かいルールが未整備なので、どのようにして発注者が満足する品質を確保した製品(建設物)を継続して納品するか、みんな試行錯誤しています。ISO9001は、本来はそれらを行うための手順をルール化するものなんです。

 

② ISO9001で仕組み、ルールを作り、標準化できる
決まったルールがないと、その都度やり方が変わってしまい、品質のバラツキ、不良品の発生、納期遅れなど、お客様のクレームにつながってしまいます。
そんなときには、ISO9001が力を発揮します。

 

a)入札から納品までのルール作りができる
1)発注者と契約するときに、発注者要求、法規制、社会や近隣のニーズ、社内ルール等をチェックできる。
2)建設資材を仕入れる際の注意
3)施工管理において不良を出さないための配慮
4)合格、不合格をチェックする際の注意
5)不良にならないための建設資材の保管方法や運搬方法
など、受注から納品までの仕組み、ルールを、”不良が出ないように“作ることが可能になります。

b)社長の意思を社内に浸透できる
社長が、不良を出さないための意思表示(品質方針)を作り、社内に周知浸透させたり、不良を出さないための品質目標を関係部門で作り、取り組み、成果を上げることができます。

c)社員教育の仕組みができる
不良を出さないためにちゃんと仕事ができるよう教育・トレーニングしたり、不良を出すとどんな影響が出るのか等の意識等を高く持てるようになります。

d)生産設備の故障や、作業事故を減らせる
施工設備(工事プラント、重機等)が故障しないよう、予防点検をしたり、事故を予防するための配慮ができるようになります。

e)外注管理を強化できる
外注先が当社の要求通りの製品を納入してくれるか、仕事をしてくれるかを評価して、選ぶ基準ができるようになり、外注先が原因の不良を減らすことができるようになります。

f)変化点管理ができる
契約後の発注者からの追加や変更対応、当初の工程からの4M(人、設備、材料、手順など)変更などがあったら、変更が原因と
なって発生するトラブルを予測して、未然に防ぐことができるようになります。

g)内部チェックができる
決められたルール通りに仕事ができているかを、作業現場や書類、人へのヒアリング等を通じてチェックする仕組みができ、
不備があれば直すことができるようになります。

h)社長に、ルール通りの仕事ができているか、成果が上がっているかの情報が集まるようになり、社員がルールを守って仕事をし、目指す成果につながっているのか、証拠に基づいたデータが集まるようになります。

 

③良質の土木構造物を継続して納品するための仕組み、が視えるようになり、ルールを社員同士で共有できるようになる。

 

④新規の発注者に、会社の仕事の流れをわかりやすく説明できるようになり、対外的な評価があがる。

 

⑤人の力量を視覚して、目指すレベルが明確になる。

 

⑥重機や設備故障を減らす対策が打てるようになる。

 

⑦品質、納期に対する社員の自覚が生まれる。

 

建設会社にとって、ISO9001の導入にはいろんなメリットが期待できます。
そのメリットを早く取り込んでおかないと、大きな損かもしれません。

 

他社との差別化、対外的な評価の向上、人材教育など更に事業を有利に進める上で、ISO9001の導入、既に導入済みの会社様は、
ISOコムのコンサルでもっと成果を出すことが期待できます。

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