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ISOコム通信

ISO9001の検査とは

2023年3月7日


みなさん、こんにちは。
ISOコム マネジメントコンサルタントの柏木 博です。

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はじめに

今回は「ISO9001の検査」について記載します。
皆さんは「検査」という言葉にどのようなイメージをお持ちでしょうか。

私はメーカーの品質保証部に所属している時期がありましたので、材料の受入時の材質確認、寸法や数量の確認から、製品を製作する途中段階での作業結果の確認、製品完成後の機能及び性能の確認、外観の確認など、いろいろな作業がイメージされます。

これらの「検査」は、材料の受入の段階から製品の完成時までの間で、お客様に提供する製品が適切な状態で製作され、お客様の要求に適合した完成品として出来上がっていることを確認する方法として実施されています。

皆様もだいたいこんなイメージをお持ちではないかと思われます。

検査の意味合いとは?

検査は、ISO9000(ISO9001の規格用語をまとめたものです)では「規定要求事項への適合を確定すること」と書いています。
要するに、検査の対象が要求事項に合っているか(適合)、合っていないか(不適合)を確定することを言います。

しかしながら、ISO9001の本文中には「検査」という用語は使用されておらず 「検証」という用語が使用されています。

ISO9000の検査の定義の注記に「検査の結果が適合を示している場合、その結果を検証のために使用することができる。」と書かれています。つまりISO9001では直接検査については要求されていませんが、検査を実施した結果が合格であれば、製品が要求事項を満たしていることの客観的証拠として使用することができるとしています。

実務上は、上記のようにいろいろな段階における検査結果の合否により、最終的な製品の合否を判定し、合格品を客先に提供しています。
ISO9001の運用上もこれで概ね問題ありません。

なお蛇足ですが、検査の結果が不合格であれば客観的証拠になりません。この場合には、製品を修正したり手直しなどを行い、検査に合格させることになります。

検査の範囲とは?

昔は、製品の検査は完成した製品についての機能や性能の確認が主体でした。
しかし、完成した製品の検査だけでは製品を製作する途中での作業が不十分であったため、使用中に故障が発生することがありました。

このようなときには、修理して使用するのが一般的でした。
例えば、ある機械の製作途中におけるネジの締め付けが不十分であったため、お客様が使用中にネジが緩んで機械が故障するようなことがありました。
このような場合には、弛んだネジを再度締め付けて使用するのが普通でした。

しかしながら、製品品質に対する要求がレベルアップするに従い、使用中に故障することの少ない製品が要求されるようになってきました。
このため、完成品だけでなく、製品を造っている途中でも検査を実施するようになりました。

さらに、元々使用する材料自体の品質についても確認が必要なことが判明し、現在では、材料の受入から完成品に至るまで、いろいろな場面で検査が行われています。

製品検査の注意点とは?

ISO9001では、「合否判定基準を伴った、適合の証拠」を記録として保持することが要求されています。
製品およびサービスについて要求事項に適合している証拠を作成するためには、その結果が妥当で信頼できる監視・測定用の計測器を使用することが必要となります。

信頼できる計測器であるためには、適切な間隔で検証又は校正が行われていることが求められています。
もちろん、使用時にその計測器が正常な状態であることを確認したうえで使用することも必要です。

さらに、計測した値が国家基準器等の値で表示することが要求されているときには、国の計量標準などに対して換算が可能な計測器を使用して校正作業を行い、使用した計測器の値を国家計量標準等に換算できるようにしておくことが求められます。

「校正」と「検証」については、少し複雑ですのでここでは省略します。機会があれば記載したいと考えています。

さらに、妥当で信頼できる計測器を使用したとしても、その計測器を正しく使用する必要があります。
計測器の正しい使用方法は意外と難しく、知識と経験を必要とします。
つまり、計測について力量(知識と能力)を持っている人によって測定することが望まれます。

この他、温度、湿度などの計測器をどんな作業環境で使うかについても、条件を整える必要がある計測もあり、妥当で信頼できる測定値を得るためには、いろいろな条件を満たした状態で計測を実施することが必要です。

製品検査のポイントとは?

製品検査で必要なことは、お客様に提供する製品およびサービスがお客様の要求を満たしたものであることを事前に確認しておくことです。

測定のトレーサビリティが要求されるケースはそんなに多くあるわけではありません。
しかし、監視・測定の方法を含め、その合否判定の方法を明確にし、お客様の要求事項を満たした製品であることの根拠を明らかにしておくことは重要です。

いかがでしたでしょうか。
ISO9001の検査 についておわかりいただけましたでしょうか。

検査をしっかり行って、根拠となる計測器の情報なども含めて、その証拠を適切な形で残しておかないと、万が一不良やクレームが発生したときに、後処理や再発防止が大変になってしまうかもしれません。

お客様からの信頼を獲得し、顧客満足度を向上させ、社業の発展に寄与するように、提供する製品及びサービスに対して適切な検査を適用することに取り組まれることをお勧めします。

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