ISO45001 出張型の内部監査員養成講座でできる研修とは
投稿日:2019年4月10日 最終更新日:2024年8月5日
こんにちは、ISOコム マネジメントコンサルタントの小川 次郎です。
今回は、ISO45001の “出張型内部監査員養成講座でできること”についてお話しします。
実は、当社でも、お客様のところにお邪魔して、内部監査員講習セミナーを行っています。
優秀なベテランコンサルタントが派遣されてくるので、、皆さまの内部監査のレベルがグッと上がるはずです。
社員教育や研修にぜひご利用ください。
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ISO45001の“内部監査”についてのおさらい
品質ISO9001、環境ISO14001、労働安全ISO45001(OHSAS18001等も含めて)であれば、
必ず“内部監査”の要求ありますよね。
そんなISOをお持ちの皆さん方は、どんな“内部監査”をされているのでしょうか?
その内部監査は本当に御社にとって役立つと感じますか?
そうですね。わたしが審査してきた組織は、
チェックリストに規格要求事項の抜粋を使って、規格要求事項に合っているかを監査されているところが多いですね。後は法令上の問題ですかね。
指摘内容も次のような記録・文書・法令に関することが多いですね
・帳票の記載漏れ
・教育記録がない
・帳票等の文書の最新版が使用されていない
・届出、報告等の遅延、書類の不備、法令規則・通達等が順守できていない
では、それではダメなのかというと、それらはそれなりに重要なことですね。
ダメとは言えないですが、役立つかは?”マークが付きますね。
ISO45001のマネジメントシステムの内部監査の項での規格要求事項は、どのシステムも以下の4点です。
①あらかじめ定められた間隔で実施する
②組織が規定した要求事項に適合している
③ISO規格要求事項に適合している
④有効に実施され、維持されている
この中で、①~③は何となくわかり易いですね。
でも、④の“有効に実施”とはどのようなことをいうのでしょうか?
なかなか難しいですね。①~③が満足していればちゃんと実施したと言えるでしょうか?
それも一つの考え方ではあります。
上記以外のマネジメントシステムが役立っているかの判断とは、以下のようなことと思います。
・組織の状況(内外の課題)をよく理解し、それを活かせている
・内外の利害関係者のニーズ及び期待によく応えている
・会社の成果のレベルや成熟度(成果の指標の適切性、インシデントの発生状況、利害関係者からの苦情の反映等)が向上している
※インシデント:発生した事故、ヒヤリハット的な事象、ヒヤリハットまでも行かないミスも含めた、問題事象
・会社のリスク及び機会への対応が十分にできている
・マネジメントシステムが会社の戦略的方向性(経営方針、年度方針等)と両立し、整合している
内部監査を、このような観点から実施できると、
会社にとって役立つ、素晴らしい監査になるでしょう。
もちろん、内部監査は、あなたの会社が実施するものであり、
時間がとれない、監査に人を割けないなどもあり、
いつも全部のチェック項目、全部門を1回の監査で実施す必要もありません。
重要なのは、ターゲット(重点監査項目)を定めて監査することだと思います。
内部監査については、内部監査の指針(ISO19011:2018)はありますが、
あくまで指針であり、要求事項は前述の各マネジメントシステムに記述された①~④のみです。
なので、かなり自由度が高いと言えるのではないでしょうか。
“出張型ISO45001内部監査員養成講座”とは?
一般の(募集型)ISO45001内部監査員養成講座と
出張型ISO45001内部監査員養成講座との違いは何なのでしょう
一般の(募集型)ISO45001内部監査員養成講座では、
色んな会社の方が参加されるので、どんな会社でもするべき一般的な事項を教えています。
しかし、出張派遣型ISO45001内部監査員養成講座では、
あなたの会社に合わせた内容で研修できます。
もちろん、出張型の口座でも、一般的な事項のみのところも多いでようですけど。
ISOコムの、ISO45001の出張型内部監査員養成講座では、
お客様のご要望を踏まえて、
例えば、“マネジメントシステムの有効性に考慮すべき事項”を加味した、
監査プログラムの例示など、御社向けの内部監査の実施の研修を行うことができます。
マネジメントシステムの有効性に考慮すべき事項
・組織の状況(内外の課題)
・内外の利害関係者のニーズ及び期待
・組織のパフォーマンスのレベル及び成熟度(パフォーマンス指標の適切性、インシデントの発生状況、利害関係者からの苦情の反映等)
・組織のリスク及び機会への対応
・マネジメントシステムが組織の戦略定方向性(経営方針等)と両立し、整合
実際のISO45001の内部監査員養成講習のセミナー内容とは?
参加者が5~10人程度を想定して記述してみましょう。
①オリエンテーション:参加者とのやりとりを中心に進める
・御社の業務内容の確認
・参加者の自己紹介及び業務内容の紹介(参加者の業務内容の把握の程度)
・参加者の監査員としての心構えの程度
②ISO45001:2018規格の研修:考え方を中心に
・ISO45001:2018規格の御社の業務に合った解説中心に進める
③関係法令の研修:御社の業務に関係した法令を中心に
・業務毎に関係法令は大きく異なる。例えば、高所作業、危険物取扱作業、化学物質の取扱作業、使用機械器具、使用重機、使用車両等によって対象法令は異なってくる。
④監査プログラムの作成についての研修:最重要項目
・監査プログラムをマネジメントする(作成する)ということについて、内部監査の指針(ISO19011:2018)に記述されている項目を列記しておきます。
監査プログラムのマネジメント
5.1 一般
5.2 監査プログラムの目的の確立
5.3 監査プログラムのリスク及び機会の決定及び評価
5.4監査プログラムの確立
5.4.1 監査プログラムをマネジメント する人の役割及び責任
5.4.2 監 査プログラムをマネジメントする人の力量
5.4.3 監査プログラムの及ぶ領域の確立
5.4.4 監査プログラムの資源の決定
5.5監査プログラムの実施
5.5.1 一般
5.5.2 個々の監査の目的,範囲及び基準の定義
5.5.3 監査方法の選択及び決定
5.5.4 監査チームメンバーの選択
5.5.5 監査チームリーダーに対する個々の監査の責任の割当て
どうです。
結構大変そうだと思いませんか。
これをマネジメントする人が、もっとも御社の課題や関係者のニーズやリスクを理解していないと、
良い監査プログラムができっこないですよね。
出張型内部監査員養成講座では、これらの内容の説明と、
実際に御社にあった監査プログラムを、参加者の皆さんに作成していただくことになります。
⑤模擬内部監査(役割分担を決め、監査側と被監査側に分かれて模擬監査の実施)
・ 内部監査の実施ということについて、内部監査の指針(ISO19011:2018)に記述されている項目は、こんな感じです。
ISOコムでは、あなたの会社に合わせたケーススタディを作って、
皆さんに監査側、被監査側に立って模擬監査をしていただいています。
内部監査の実施
6.1 一般
6.2 監査の開始
6.2.1一般
6.2.2 被監査者との連絡の確立
6.2.3 監査の実施可能性の決定
6.3 監査活動の準備
6.3.1 文書化した情報のレビューの実施
6.3.2 監査計画の策定
6.3.3 監査チームヘの作業の割当て
6.3.4 監査のための文書化した情報の作成
6.4 監査活動の実施
6.4.1一般
6.4.2 案内役及びオブザーバの役割及び責任の割当て
6.4.3 初回会議の実施
6.4.4 監査中の連絡
6.4.5 監査情報の入手可能性及びアクセス
6.4.6監査の実施中の文書化した情報のレビューの実施
6.4.7 情報の収集及び検証
6.4.8 監査所見の作成
6.4.9 監査結論の決定
6.4.10 最終会議の実施
6.5 監査報告書の作成及び配付
6.5.1 監査報告書の作成
6.5.2 監査報告書の配付
6.6 監査の完了
6.7 監査のフォローアッ プの実施
どうです。
これについては、内部監査を受けたことがある人であれば、何となく理解できそうに思いませんか。
これらの内容説明はもちろん、この講座では、前の項で作成した監査プログラム
(御社の内容にあったプログラム)に基づいて、監査側と被監査側に分けて模擬演習をやって貰う感じです。
⑥オリエンテーション:研修を通しての疑問点、反省点の発表、ディスカッション
以上が、実際の講座のカリキュラムの一例です。
どうです。
内部監査及び一般の(募集型)ISO45001内部監査員養成講座と、
出張型ISO45001内部監査員養成講座との違いが分かりましたでしょうか。
なお、御社のシステムへの成熟度により変わってきますが、
システムを作っている段階であれば、2日間かけるのが理解を深めて、
実のあるISO45001内部監査をするには、望ましいと思います。
1日コースでも可能ですが、その場合には、重要なところを抜粋することになりますね。
ISO45001の “出張型内部監査員養成講座にご興味のある方は、
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