ISO45001について 第6回 「6 計画」取組みの計画策定
投稿日:2018年4月16日 最終更新日:2023年5月12日
こんにちは、ISOコム マネジメントコンサルタントの小川 次郎です。
このブログにアクセスしていただき、ありがとうございます。
前回は、ISO 45001「6 計画」の前半についてお話させていただきました。
「危険源の特定」と「リスク及び機会」の事例を交えての内容は理解されましたでしょうか。
今回はこの項の続き「6.1.3 法的要求事項及びその他の要求事項(順守義務)の決定」と「6.1.4 取組みの計画策定」についてです。
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まず、ISO45001「6.1.3 法的要求事項及びその他の要求事項(順守義務)の決定」です
組織の規模や業務プロセス(工程)の多さにもよりますが、
組織の規模もそんなに大きくもなく、業務プロセス(工程)も10プロセス位迄なら、
業務プロセス(工程)毎に必要な資格、届出事項、許可申請事項、点検必要事項、顧客からの指示事項(製品仕様、業務仕様等)を拾い出し、
該当する法令・条文名、担当部署名(担当者名)を一覧表にまとめるのが漏れがなくて良いでしょう。
当然、今までも何らかの形で法令順守をしてきておられているはずなので、それらを改めて取りまとめることになると思います。
どうしても不明な事項は、地域の労働基準監督署あるいは労働安全衛生コンサルタント、
社会保険労務士に問い合わせるのも良いですね。
次に、ISO45001「6.1.4 取組みの計画策定)」についてです。
考え方としては、前項で拾い出した危険源及び各リスク並び各機会、順守義務に対する管理策(案)を決定して、必要な資源(人員、施設、機器、資材、教育・訓練等)、タイムスケジュール、監視(チェック)方法、評価方法を決めれば計画の完成といえます。
しかし、危険源及び各リスク並び各機会、順守義務に対する管理策(案)をすべて網羅した計画で
なくとも、目的目標に展開するもの、教育・訓練計画、手順書等による運用計画、モニタリング等の計画にて展開していくものに仕分けをして、個別に計画をしても良いですね。
当然この過程で、管理策(案)に無理がある場合(技術上の選択肢、並びに財務上、運用上及び
事業場の要求事項上の問題)は、管理策の優先順位を考え変更を行っていくのが良いでしょう。
特に規格では「①決定したリスク及び機会に取り組む、②順守義務に取り組む、③緊急事態への
準備をし、対応する」としている。このことを意識して、前述の作業をするとより上手くいくのではないでしょうか。
どうですか、多少は理解が深まったでしょうか。
次回はISO 45001「6 計画」の最後の「6.2 OH&S目標及びそれを達成するための計画策定」です。
目標の計画策定までできると、計画策定の段階で、後の「7.支援」「8.運用」
「9.パフォーマンス評価」を意識して、計画を策定しているはずなので、このシステムは概ね
完成したようなものです。
次回はこのシステム(PDCA)を文字通り支援していく「7.支援」についてです。
【ISO45001についての記事】
【第1回】 ISO45001:2017の発行の動向と既存のシステムとの大きな変化
【第7回】「6 計画」「6.2 OH&S目標及びそれを達成するための計画策定」
【第8回】「7 計画」 「7.1 資源」「7.2 力量」「7.3 認識」
【第9回】「7 計画」 「7.4 コミュニケーション」「7.5 文書化した情報」
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