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ISO9001維持審査で必要なこと(サーベイランス審査の内容)

投稿日:2019年4月23日  最終更新日:2024年7月15日

【この記事の執筆者】柏木博

サーベイランス審査のポイント解説

こんにちは。ISOコム マネジメントコンサルタントの柏木 博です。

今回は、ISO9001の維持審査について、お話ししますね。

 

ISO9001(QMS)の認証をとろうとすると、その要求に合った仕組みを作り、

仕組み(ルール)通りに仕事した後、審査会社から、2回(第一段階審査、第二段階審査)の審査を受けて、

審査機関内で実施される判定会議で審議⇒合格⇒認証登録、となります。

 

1回、認証登録になったからといっても、ずっと有効なものではなく、認証は、3年間の有効期間が設けられており、

毎年定期的に維持審査(サーベイランス審査ともいいます)を受けて、認証を維持し続けることになります。

 

まずは、この維持審査(サーベイランス審査)の内容や目的と、あなたの会社、ISO9001の認証を、維持するために取るべき

対応についてお話してみましょう。

 

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維持審査(サーベイランス審査)審査の目的とは?

審査機関は、あなたの会社(審査を受ける会社)が『ISO9001の要求を満足し続けていること』を実証することを、

JIS Q 17021という規格で要求され、実施することが決まっています。

 

維持審査(サーベイランス審査)は,この“要求を満足し続けているという実証”のために実施するんですが、

詳しくは以下を確認することになります。

 

a) 内部監査及びマネジメントレビュー

b) 前回審査で特定した不適合についてとられた処置の確認

c) 苦情処理

d) 監査を受ける会社の目的の達成のためにISOのシステムが機能しているか

e) 継続的に改善していく上で、計画的な活動がちゃんと進んでいるか

f) 継続して実施している業務の運用

g) 仕組みの変更点の確認

h) ISOの登録マークや認証シンボルの使用と、ISOを取っていることの表現の仕方の確認

 

サーベイランス審査への対応とは?

あなたの会社(審査を受ける会社)は、特段の準備は必要ありませんが、

不用意に“不適合”指摘を避けるために、上記a)~h)の状況について確認しておくと、よいでしょう。

 

上記a)~h)のうち、a)、c)はf)に含まれます。

f)については、認証をとった時の状態が継続して維持管理できていれば、特段の準備は不要です。

 

審査機関によるサーベイランス審査は、ISO9001の仕組みが“要求を満足し続けているとことの実証”のために、実施しますので、

このf)は、審査の中核になります。

 

維持審査(サーベイランス審査)の目的から、ISO9001の全面的な審査にはなりません。

具体的な審査範囲は、審査機関によって3年間の審査が計画され、毎年実施されます。

 

例えば、設計部門、製造部門は、毎年審査されますが、製品やサービスの質に影響が多くない、

営業部門や総務経理部門は、3年に一度審査を受ける、みたいなイメージですね。

そういう意味では、ISO9001の全ての規格要求事項を毎年審査するというわけでは、ありません。

 

ただし、内部監査やマネジメントレビュー(経営者によるISO活動の見直しや総括をいいます)や、

苦情処理については毎年審査することが要求されており、このためa)、c)に記載されています。

 

“満足し続けている”との表現は、ISO9001の要求を、必要に応じて実施していることを意味しています。

 

例えば、ISO9001の6.2項では、品質目標を立てることを求めています。

この目標について、認証をとる年には実施して、その後実施していなくても、“品質目標を立てた実績はあることになります。

なので、こういう状況でもISO9001の要求を満たしているといえます。

 

しかし、維持審査(サーベイランス審査)では、品質目標を立てて、達成に向けて計画を実行しているか、

その後の進捗評価をしているか、年度末には目標を達成できたのか、

未達成の場合は、その未達原因を踏まえて、次の年の計画に反映しているか、

など、PDCA(計画を立て、実行して、チェックをかけて、改善する)が回っているかを確認されます。

 

b)は前回の審査で、指摘された不適合があれば、

その指摘に対して、再発防止が有効に機能していていることを確認しておくとよいでしょう。

 

d)については、多くの場合、ISO9001:2015の5.1.1a)に対する社長さんの回答と、

その後の審査結果が合っているか判定されます。

 

ISO9001の運用がちゃんと回って、機能しているかを説明するためには、

会社の事業目的を達成できるよう、ISO9001をツール(道具)として、運用し、目指す成果を決めて説明できるようにしましょう。

 

e)については、“継続的改善”としては内部監査での指摘事項に対する再発防止、不適合やクレームに対する再発防止、

マネジメントレビューにおける、経営層や社長さんからの指示事項に対するその後のフォローアップ、品質目標の実施などが該当します。

このうち、“計画的活動”に該当するものが提示できればよいでしょう。

 

維持審査(サーベイランス審査)のタイミング

維持審査(サーベイランス審査)は、一回審査に合格すれば、その後は1年に1回受審すればいいことになっています。

(認証機関ごとに条件を設けている場合もあります。)

※稀に、半年に一度の維持審査(サーベイランス審査)を受けているという、会社さんを目にしますが、原則、一年に一度で十分です。

 

審査を受ける側の都合としては、

 

特に、内部監査やマネジメントレビューを、毎年実施時期を決めて、計画的に行うことが多いと思われますので、

その実施時期との関連性について注意することが求められます。

 

内部監査やマネジメントレビューが、継続的に実施されているということが、簡単に説明できる時期に

設定してもらうことが望まれます。

例えば、年度が4月~3月の場合、内部監査を1月に実施、マネジメント・レビューを2月に実施する等、ですね。

 

いかがでしたでしょうか。

 

ISO9001の維持審査(サーベイランス審査)では、ISO9001に合格する時の最初の審査とは違って、

ISO9001に対応し、自社で決めたシステム、ルールに従って、運用しているか。

運用した結果、製品やサービスの質が向上しているか、に重点を置いて審査され、

 

システムの運用が、会社が目指す成果(一般的には、経営理念、品質方針等に記載されていると思います。)に繋がっているか、

の観点から仕組み(システム)が有効なのかどうか、の観点で審査が行われます。

 

ISOコムでは、ISO9001の認証を維持するお手伝いをすることはもちろん、

あなたの会社にピッタリの使いやすいシステムを作り、更に、経営理念や品質方針に掲げた成果の達成に向けて、

協力に支援します!

 

次回はISO9001更新審査の目的・対応についてご紹介します。

 

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