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ISO9001維持審査で必要なこと(サーベイランス審査の内容)

投稿日:2019年4月23日  最終更新日:2025年4月1日

【この記事の執筆者】柏木博

こんにちは!ISOコム株式会社の柏木博です。 今回は「ISO9001の維持審査」について、できるだけ分かりやすく説明します。

 

ISO9001(QMS)の認証をとろうとすると、その要求に合った仕組みを作り、

仕組み(ルール)通りに仕事した後、審査会社から、2回(第一段階審査、第二段階審査)の審査を受けて、審査機関内で実施される判定会議で審議⇒合格⇒認証登録、となります。

 

1回、認証登録になったからといっても、ずっと有効なものではありません。

 

認証は、3年間の有効期間が設けられており、毎年定期的に維持審査(サーベイランス審査ともいいます)を受けて、認証を維持し続けることになります。

 

まずは、この維持審査(サーベイランス審査)の内容や目的と、あなたの会社がISO9001の認証を維持するために取るべき対応についてお話してみましょう。

 

それでは、さっそく始めます!

ISO9001の維持審査とは?

ISO9001の認証は、一度取得したら終わりではなく、3年間のサイクルで審査を受ける必要があります。

このサイクルは、

・1年目:維持審査(サーベイランス審査)

・2年目:維持審査(サーベイランス審査)

・3年目:更新審査(リサート審査)

という流れになっており、3年ごとに更新審査を受けます。

 

維持審査は、通常の業務がISO9001の基準に従って運営されているかを確認するための審査です。 更新審査は、維持審査よりも詳しくチェックされ、会社全体が対象になります。

 

特に、営業部門や総務・経理などのサポート部門も含めた広い範囲で審査が行われます。

また、更新審査は維持審査よりも審査時間が約1.5倍長くなるのが特徴です。

 

ISO9001の維持審査では、不適合の指摘を受けることがあります。 特に、重大不適合と判断された場合は、認証の継続が難しくなることがあります。

重大不適合の例

・品質に関する重大なクレームや事故が発生し、対応ができていない

・品質目標が設定されていない

・内部監査が1年以上実施されていない

・マネジメントレビュー(経営者によるISOの見直し)が1年以上実施されていない

 

こうした場合、ISO9001の主要なルールが守られていないと判断され、 審査の結果「不合格」となる可能性があります。

もし不適合が指摘された場合は、決められた期限までに是正処置(問題を改善すること)を行い、報告する必要があります。

維持審査の流れ

維持審査は、以下の流れで進みます。

 

1.初回会議

当日の審査スケジュールを説明

審査機関と会社の担当者が自己紹介

指摘事項の区分や審査の範囲、機密保持の確認

 

2.審査の実施

経営層の審査(経営者へのヒアリング)

ISO事務局の審査(ISOの管理体制の確認)

 

a) 内部監査及びマネジメントレビュー

b) 前回審査で特定した不適合についてとられた処置の確認

c) 苦情処理

d) 監査を受ける会社の目的の達成のためにISOのシステムが機能しているか

e) 継続的に改善していく上で、計画的な活動がちゃんと進んでいるか

f) 継続して実施している業務の運用

g) 仕組みの変更点の確認

h) ISOの登録マークや認証シンボルの使用と、ISOを取っていることの表現の仕方の確認

各部門(製造、設計、購買、営業、総務・経理など)の審査

 

3.最終会議前のまとめ

審査員が指摘事項を整理し、最終会議の準備を行う

 

4.最終会議

審査結果の発表(合格、条件付き合格、不合格)

指摘された事項(不適合や改善の機会)について説明

質疑応答の後、会社側が合意し、正式な指摘事項を決定

会社側に書面で報告書を提出

 

5.審査終了後の対応

不適合が指摘された場合、是正処置の期限を決める

審査機関の判定会議で、認証継続の可否を決定

次回の審査までに必要な対応を確認

 

更新審査と維持審査の違い

ISO9001の審査には「維持審査」と「更新審査」があり、それぞれ審査の範囲と時間が異なります。

・維持審査(1年目・2年目)

審査の時間が比較的短い(通常の業務プロセスのチェック)

審査範囲は一部の部門(製造部門や設計開発分門、品質管理部門など、品質に直接関わる部門が中心)

・更新審査(3年目)

審査時間が維持審査の1.5倍程度

営業部門、総務経理部門などのサポート部門も含め、会社全体をチェック

 

更新審査は、企業の品質管理システム全体の見直しを行うため、 より詳細な審査が求められます。また、品質目標の達成状況や内部監査、マネジメント・レビュー等は、過去3年間を振り返って確認されることが通常です。

 

まとめ

ISO9001の維持審査は、1年目・2年目の維持審査と、3年目の更新審査のサイクルで行われます。

・維持審査は、通常の業務がISO9001のルールに沿って運用されているかをチェックする審査

・更新審査は、維持審査よりも詳細なチェックが行われ、会社全体が対象になる

・更新審査の時間は、維持審査の約1.5倍

・重大不適合がある場合、認証が取り消される可能性がある

 

ISO9001の認証を維持するためには、 日頃からISOのルールに従って業務を進めることが大切です。

弊社では、ISO9001の維持や更新のサポートを行っています。 「維持審査をスムーズに進めたい」「不適合を防ぎたい」とお考えの方は、ぜひご相談ください!

 

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