兵庫県 公共土木工事会社 ISO9001、ISO14001 スリム化支援コンサルティング
投稿日:2020年7月21日 最終更新日:2024年11月10日
こんにちは、ISOコム マネジメントコンサルタントの岡田 正隆です。
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業界の特性
国、県、市町村等の官公庁が発注する公共土木工事を請負う建設会社は、顧客が規定した工事仕様書等に基づいて、受注した土木工事の施工計画、施工管理を行うことにより、港湾、道路、下水道等の土木構造物を建設しています。
これらの土木構造物は公的社会資本として利用されるため、厳格な品質管理が求められている業界です。
どんな事業なのか
①工事受注
国、県、市町村は毎年、予算に基づいて公共工事(港湾、道路、下水道等)を競争入札により発注します。各建設会社は提示された設計図書に基づいて工事費を積算し、見積書を提出して、最低価格を提示した建設会社が工事を受注します。
②施工計画策定
工事を受注した建設会社は、現場代理人(工事責任者)を選任します。現場代理人は設計図書に基づき、仮設工事、施工方法、使用重機、外注先等を選定し、施工計画書を作成し、顧客の承認を得ます。
③施工管理
現場代理人は施工計画書に基づいて、仮設工事、本工事の施工管理を行い、仕様書に規定された品質基準に適合した土木構造物を構築します。適切に施工管理を行ったことを証明するための記録(工事写真、試験成績書、点検記録等)を作成します。
④工程内検査、最終検査
工事の進捗に応じて、施工中の土木構造物が仕様書に定められた品質管理基準に適合しているかどうかを確認するために、工程内検査、段階確認検査等を実施し、記録を作成します。全ての工事が完了したら社内最終検査を行い、当該土木構造物が仕様書に定められた品質基準に合格していることを確認し、合格していればその旨を顧客に報告し、顧客の最終検査を受けます。顧客の最終検査に合格すれば、土木構造物を引き渡します。
ISO9001,14001のスリム化支援とは?
これまで指導を受けていたコンサルティング会社のやり方等に疑問を感じ、ISOマネジメントシステムの見直しを行いたいとの要望が、
弊社には結構ありますね。
そんな場合、これまでの会社のISO9001やISO14001マネジメントシステムは結構業務実態とかけ離れていて、普通に仕事をしていたのでは、審査で指摘が出てしまう、
つまり、日常の仕事=ISO9001,14001 になっておらず、運用面で困難な状態になっています。
では、スリム化に入っていきます。
まずは、品質環境のマニュアルの見直しを行い、会社の業務実態に合うように手順を改訂し、やらなくてもISO9001や14001の規格要求で求められていないとか、
審査員に指摘されて増えてしまったような不要な文書、記録類を削減し、システムを大幅にスリム化していきます。
そういう流れでシステムのスリム化を行っていくと、お客様からは、システム運用の手間が省け、より実効性のある手順になったと感謝していただけます。
こちらとしてもうれしい限りです。
ISO9001/ISO14001を認証するメリットとは?
建設会社として、ISO9001/ISO14001を認証するメリットとは何なのでしょうか?
①組織としてのルール決定
建設会社の多くは、事業に関する細かいルールが未整備なので、どのようにしてお客様が満足する品質を確保した製品(建設物)を継続して納品するか、また顧客が満足する環境対策を行うかについて、事業者はみんな試行錯誤しています。ISO9001/ISO14001はそれらを行うための手順をルール化します。
②ISO9001/ISO14001で仕組み、ルールを作り、標準化できる
決まったルールがないと、その都度やり方が変わってしまい、品質のバラツキ、不良品の発生、納期遅れ、環境対策不備など、お客様のクレームにつながってしまいます。そんなときには、ISO9001/ISO14001が力を発揮します。
a.入札から納品までのルール作りができる
1)顧客と契約するときに、顧客要求、法規制、社会や近隣のニーズ、社内ルール等をチェックできる。
2)建設資材を仕入れる際の注意
3)施工管理において不良を出さないための配慮
4)合格、不合格をチェックする際の注意
5)不良にならないための建設資材の保管方法や運搬方法
など、受注から納品までの仕組み、ルールを、”不良が出ないように“作ることが可能になります。
b.社長の意思を社内に浸透できる
社長が、不良を出さないため、また環境負荷軽減の意思表示(品質方針、環境方針)を作り、社内に周知浸透させたり、不良を出さない、及び環境負荷軽減ための目標を関係部門で作り、取り組み、成果を上げることができます。
c.社員教育の仕組みができる
不良を出さないためにちゃんと仕事ができるよう教育・トレーニングしたり、不良を出すとどんな影響が出るのか、環境負荷を軽減する意識等を高く持てるようになります。
d.生産設備の故障や、作業事故を減らせる
施工設備(工事プラント、重機等)が故障しないよう、予防点検をしたり、事故を予防するための配慮ができるようになります。
e.外注管理を強化できる
外注先が当社の要求通りの製品を納入してくれるか、仕事をしてくれるかを評価して、選ぶ基準ができるようになり、外注先が原因の不良を減らすことができるようになります。
f.変化点管理ができる
契約後の顧客からの追加や変更対応、当初の工程からの4M(人、設備、材料、手順など)変更などがあったら、変更に始まるトラブルを予測して未然防止ができるようになります。
g.内部チェックができる
決められたルール通りに仕事ができているかを、作業現場や書類、人へのヒアリング等を通じてチェックする仕組みができ、不備があれば修正できるようになります。
h.社長に、ルール通りの仕事ができているか、成果が上がっているかの情報が集まるようになり、社員がルールを守って仕事をし、目指す成果につながっているのか、証拠に基づいたデータが集まるようになります。
③良質の土木構造物を継続して納品するための仕組み、が視えるようになり、ルールを社員同士で共有できるようになる。
④新規の顧客に、会社の仕事の流れをわかりやすく説明できるようになり、対外的な評価があがる。
⑤人の力量を視覚して、目指すレベルが明確になる。
⑥重機や設備故障を減らす対策が打てるようになる。
⑦品質、納期、環境保全に対する社員の自覚が生まれる。
建設会社にとって、ISO9001/ISO14001の導入にはいろんなメリットが期待できます。
他社との差別化、対外的な評価の向上、人材教育など更に事業を有利に進める上で、ISO9001/14001の導入、既に導入済みの会社様は、ISOコムのコンサルでもっと成果を出せる会社になりませんか?
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