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ISOコム通信

ISO14001の更新・維持審査(サーベイランス審査)の流れ

2023年11月9日


こんにちは。ISOコムの芝田 有輝です。
今回は、「ISO14001の更新・維持審査(サーベイランス審査)の流れ」について、お話ししてみたいと思います。

これを読めば、ISO14001の更新(再認証)審査、維持審査(サーベイランス審査)をご理解いただけるのではないかなと思います。

ISO14001は、審査を受けて、一度認証されればそれで終了ではないんです。
認証状態を継続していくためには、毎年審査を受けて、合格しなければいけない制度になっています。

しかし、「どういった審査が実施されるのか」「継続できなかった場合は・・・」と不安を抱えている方もいるのではないかなと思います。

今回は、それぞれの審査の目的、流れなどを具体的に解説していきますね。

ISO14001の第三者審査制度とは?

ISO14001の認証を受ける企業や組織が、自社の製品を製造したり、サービスを提供したりする中で、地域環境へ、どんなものを利用し、どんなものを排出しているかを確認し、より地域環境に優しい活動に努めているかを証拠で客観的に評価する制度です。

ISO14001は、一度取得すると、毎年審査を受け続ける必要があり、

ISO14001取得までには、以下の2回があります。

取得前:第一段階審査
取得前:第二段階審査

ISO14001取得後には、以下のように毎年審査があります。

取得1年目:維持審査1回目
取得2年目:維持審査2回目
取得3年目:更新審査1回目

取得4年目:維持審査3回目
取得5年目:維持審査4回目
取得6年目:更新審査2回目
取得7年目:維持審査5回目
・・・・・・・・

というように、3年サイクルで、

維持審査、
維持審査、
更新(再認証審査)

を受け続けることになります。

ISO14001には有効期間があり、その期間は「3年」です。
取得した後、「何もしなくてもいい」と考える方もおられるかもしれませんが、認証を維持し続けるには、1年ごとに維持審査を受け、3年ごとに更新審査(再認証審査)を受ける必要があります。

維持審査の目的とは?

ISO14001の取得後、1年後、2年後に受ける審査です。
目的は、以下のようになります。

・ISO14001要求通りにルールを作って運用しているか
・環境関連の法規制を守る仕組みを持って、守っているか
・受審する会社が目指す目的を達成する上でふさわしい仕組みか
・ISO14001の会社の仕組みに潜んでいる改善すべき点があるか

審査する機関によっては、維持審査ではなく定期審査やサーベイランス審査とも呼ばれていますね。

維持審査の工数とは?

維持審査は、初回審査の2回目(第二段階審査)に比較して50%程度、審査工数は少なくなります。
拠点や部門を抜粋して行われます。

維持審査の流れとは?

流れとしては、1年目や2年目で大きな違いはありません。

1. 初回会議
・審査員、会社側のメンバー紹介、役割の説明
・審査目的や基準、指摘区分の説明
・当日の審査スケジュールの確認
・質疑応答

等が大凡20~30分で行われます。

2. 経営層審査
初回会議後は、一般的には経営層審査が行われます。

会社全体で認証している場合には、社長さんや取締役の方が出席する場合が多く、工場単位でISO14001を認証している場合には、工場長さんが出席することが一般的ですね。

主に、以下のような質問に口頭で答えたり、証拠を提示して説明したりします。

a)この一年間の経営の状況
b)会社の外部や内部の課題、利害関係者からの期待やニーズ
c)事業計画と達成状況
d)目的や目標の達成状況
e)ISO14001の仕組みと実際の業務がマッチしているか
f)マネジメント・レビューで仕入れた情報、経営層として指示、決定した事項

必要な記録としては、マネジメント・レビューの記録、目標達成結果が分かる資料等です。
必須ではありませんが、上記b)c)もあると、説明がしやすいかなと思います。弊社では作成をオススメしています。

3. 事務局審査
経営層審査の次は、ISO推進事務局(呼び方は決まっていません。管理責任者、事務局等色々ですね)の審査が行われます。

ここでは、以下のような確認が行われます。

a)登録範囲の確認
b)苦情の発生状況、内容の確認、その後の処置結果の確認
c)前回審査で不適合があった場合の再発防止の実施状況
d)前回審査で改善点があった場合の検討状況の確認
e)ISO14001の登録証や登録ロゴマーク等の使用状況の確認
f)環境目的目標の達成状況
g)内部監査の実施状況
h)マネジメントレビューの実施状況確認
i)ISO14001の仕組みの変更の有無と内容の確認

下記の運用記録(過去1年分)の用意をして準備しておきましょう。

a)ISO14001登録証、付属書
b)苦情発生~再発防止策実施、有効性評価まで分かる記録
c)前回審査で不適合への再発防止策と有効性評価まで分かる記録
d)前回審査で改善点があった場合の検討結果の資料
e)ISO14001の登録証、登録ロゴマークを使用したもの(HP、名刺、会社案内、カタログ等)
f)環境目的目標の達成状況が分かる資料
g)内部監査計画、チェックリスト、指摘をまとめた記録、監査の報告書等
h)マネジメントレビューの記録
i)ISO14001のマネジメントマニュアルや変更した手順、帳票等

4. 部門毎の審査
各部門毎または業務プロセス毎に審査が行われます。
主には、以下を確認されます。

a) 会社の事業課題に対する取り組み
b) 環境影響の評価結果、影響が大きい業務の変化点
c) 目的目標の取り組み、成果
d) 環境法規制の順守の状況
e) 緊急事態が発生したか、発生を想定したテストの結果
f) 内部監査を受けた結果、指摘への対応

製造や検査、サービス提供等の部門は、実際の作業現場で確認されることが多いと思います。
また、工場等の外周周りや、敷地内の廃棄物置き場、有価物置き場や、危険物倉庫なども確認されますね。

ヒアリングは、部門長をはじめ、作業者やパートタイマーの方を対象に直接行うこともあります。

5. 審査まとめ
審査員が今回の審査でどの指摘を会社に提示するかを中心に、審査結果のまとめを行います。大凡1~1.5時間程度かなと思います。
大きな会社で拠点が沢山ある場合には、2時間程度かかる場合もあり得ます。

6. 最終会議
今回審査の総括、指摘事項を皆さんに伝える場です。

・審査に協力いただいたことへのお礼
・審査目的や基準、指摘区分の説明
・充実していた点
・不適合の説明と皆さんの同意受領
・改善点(改善の機会)の説明と皆さんの同意受領
・質疑応答
・今回審査の判定会議の予定日
・次回審査までに審査機関に報告してほしい事項

等が大凡30分~60分程度で行われます。

不適合には、修正処置、原因究明、再発防止策の実施(機関によっては計画まで)を判定会議までの約1ヶ月程度で実施が求められます。

納得いかない指摘であれば、根拠を示して反論しましょう。
審査員から皆さんへ意見の押しつけはできません。
皆さんは納得するまで審査員と議論する権利があります。

ここで、審査員、皆さんで合意がとれれば、不適合に対する皆さんの処置の完了期日が伝えられ、今回審査の判定会議の予定日、次回審査までに審査機関に報告してほしい事項が説明され、審査終了となります。

更新審査の目的とは?

ISO14001に登録されてから3年周期で実施されるのが更新審査です。
3年で当初の有効期限が切れるので、登録証の中味が正しいか、変更点がないか、というのは維持審査よりも入念に確認されます。

例えば、会社のホームページで新しい事業所があるとか、認証している工場の近くに倉庫があるとか・・・この新しい事業所はISO14001の認証範囲に含めるのかどうか等、ですね。

目的は以下の通りで、維持審査に比べると、登録範囲の確認が増える感じですね。

・ISO14001要求通りにルールを作って運用しているか
・環境関連の法規制を守る仕組みを持って、守っているか
・受審する会社が目指す目的を達成する上でふさわしい仕組みか
・ISO14001の会社の仕組みに潜んでいる改善すべき点があるか
★登録範囲に対してISO14001の仕組みが適切か

審査する機関によっては、更新審査ではなく再認証審査とも呼ばれていますね。

更新審査の工数とは?

更新審査は、維持審査に比較して大凡25%~50%程度、審査工数が増えますので、これまで維持審査で1人1日の審査だったものが1日半くらいになったりします。

更新審査は維持審査よりも厳しい?

維持審査よりも厳しいとか、言われることもありますが、更新審査が維持審査より厳しく審査されることはありません。
審査の基準や指摘するかどうかの基準が変わることはないので、安心してください。

もし、維持審査で指摘にならなかったものが、更新審査で指摘された場合、特に不適合指摘を受けるような場面があれば、
「何故、維持審査で不適合でないものが、更新審査で不適合になるのか。審査基準は同じであるはずなので、理由を説明してほしい」
と毅然と質問するとよいでしょう。

審査基準は維持も更新も同じ、つまり、ISO14001の規格要求事項と、皆さんの会社が作成したマネジメントマニュアルや規定、法規制の一覧等になりますので、それがこれまでと変わっていない場合、

審査員は、皆さんが納得する理由を説明する義務がありますので、丁寧に説明してくれると思います。

更新審査の流れ

基本的には、維持審査と変わりませんが、

変化点としては、過去3年間分の記録を確認されるケースがあります。
・環境目的目標の実施結果、達成度状況の分かる資料
・内部監査の結果
・マネジメント・レビューの結果

他には、登録証の記載内容がこれまでと同じでいいか、変更点がないか、を維持審査に比較して入念に確認されますね。

いかがでしたでしょうか。
ISO14001の更新・維持審査(サーベイランス審査)の流れ について説明しました。

ISO14001は一度認証されれば、永遠に認証状態を継続できるものではありません。
1年ごとに維持審査が実施され、3年ごとの更新審査を受ける必要があります。

中には、毎年の審査が面倒に感じる方がおられるかもしれません。
ただ一方で、毎年審査を受け、合格しているからこそ、ISO14001を認証していることについて、顧客や社会からの信頼性も厚いとも言えると思います。

また、審査を受けることで、社内では気が付かなかった問題や改善点を見つけられる可能性があります。

社内で気づけなかった不適合を改善する機会がなければ、ある日、大きな環境事故を起こしてしまい、地域環境を汚染してしまうこともあり得ます。

また、環境関連の法規制違反によって、多大な損失を被ったり、迷惑をかけてしまうこともあるかもしれません。

当社には経験が豊富で、あなたの会社が安心してISO14001の審査に合格できるようサポートし、更に環境面の課題を解決できる経験豊富なコンサルタントがおりますので、安心してお任せください。

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