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ISO14001の環境目標設定オフィス部門・経理や総務はどうする?

投稿日:2023年11月9日  最終更新日:2024年11月11日

ISO14001のミーティング

こんにちは。ISOコム株式会社 芝田 有輝です。

 

今日は、ISO14001の環境目標設定オフィス部門・経理や総務はどうする?について、

お話ししてみたいと思います。

このブログの目的は、ISo14001で要求される『環境目標』の設定をする際、オフィス部門・経理や総務部門をどうしたらいいか、適用できるISO14001の環境目標の設定や取り組みの例について、わかりやすく説明し、目標設定の一助としていただくことです。

 

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ISo14001の環境目標設定とは?

ISO14001:2015では、以下の項目で“関連する機能及び階層において,環境目標を確立しなければならない。”ことを要求しています。

6.2 環境目標及びそれを達成するための計画策定
6.2.1 環境目標

環境目標とは、環境方針、つまり、組織や会社が、環境配慮した事業運営をする上での宣言をしたものです。

この方針を受け、方針を達成するために、部門で目標を設定し、達成の為の計画を立て、進捗管理をし、達成度評価をしていくものです。

これを受け、製造や設計、サービス提供部門は、環境負荷が大きかったりする(大気汚染、水質汚濁、騒音振動、廃棄物発生などによる)が取り組んでいることは、よく見かけられますが、作業現場だけが取り組めば良いというわけではありません。

一方で、バックヤードである経理や総務といったオフィス部門は、一見、環境との関りが少ないように見えるため、どんな目標を設定したら良いのか、悩むという会社も多いようです。

バックヤードである経理や、総務といったオフィス部門にも、対策すべき点はありますので、この後ご紹介していきますね。

 

OA機器のISO14001目標設定

書類の印刷で大量の紙を消費すると、森林が伐採されたり、不要な紙の焼却処分にCO2が排出されたりと、地球温暖化に影響を与えます。

また、プリンターやパソコンを含めたOA機器の消費電力は、オフィスの総電力の、約2割を占めるといわれています。

なので、経理や総務といった、オフィス部門で出る紙の使用量や、OA機器の消費電力を減らせば、CO2削減につながると考えられます。

1. コピー用紙の使用量を削減する

多くの企業でペーパーレス化が進んでいる一方で、契約書や請求書などを紙で保管している企業も少なくありません。

まずは、両面印刷をしてみましょう。

更にできれば、可能な限り書類を電子化し、紙の印刷をしないようにすることが大切かなと思います。

また、再利用可能な紙書類やノートの使用をすることもオススメです。(但し、裏紙は印刷された箇所が機密でないことの確認が必要です)

書類を電子化すると、印刷やファイリング作業、書類を探す手間などが省けるので、環境だけでなく、業務の効率化にも大きなメリットをもたらします。

さらに、ファイルの置き場が少なくなって、事務所スペースをより有効に使えたり、場合によっては、もっと小スペースの事務所に移転して、賃貸費用を安く抑えることができるかもしれませんね。

2. PCの省エネ対策をする

パソコンは、電源が入っている状態であれば、使用していなくても少しずつ電力を消費しています。

これを、待機電力といい、パソコンの消費電力全体の約6%を占めるんです。

当然、パソコンを使用する社員の数が多いほど、消費電力も大きくなるので、昼休みや短時間の休憩時はスリープモードにし、長時間外出する時や帰宅時は、電源をOFFにすることを全員が心掛ける必要があります。

省エネモードの設定をカスタマイズして、スリープや、自動電源OFFになるまでの時間を短縮することも可能ですよ。

また、ディスプレイの明るさも、見えづらくならない程度に調整することも、節電につながります。

働き方のISO14001目標設定

ISO14001の環境影響評価を考えた場合、そもそも、オフィスにいる時間を短縮すれば、消費電力を削減できるのではないでしょうか。

さらに、総務や経理部門でもテレワークを導入して会社への通勤を不要にすれば、移動にかかるコストの削減にもなります。

1. 残業時間を減らす

オフィスで電力を消費するものには、OA機器の他、空調や照明など様々なものがあります。

そこで、週に1回、ノー残業デーを設けるだけでも、大幅な電力削減となるのかなと思います。

ノー残業デーを導入するにあたっては、社員に周知を徹底するとともに、不要な業務を洗い出し、なくす、自宅に仕事を持ち帰らない仕組みづくりが求められます。

無駄な残業をなくすことは、社員のワークライフバランスを向上させるだけでなく、環境影響評価にも大きく貢献しそうですね。

2. テレワークを取り入れる

テレワークは、通勤の負担が減る、子育てや介護との両立がしやすくなるなど、従業員にとっても魅力的な働き方です。

導入するには、社内体制とネットワーク環境を整えなければなりませんが、検討の余地がありそうですね。

社内体制については、社内の情報を社外に持ち出すにあたって、守るべき機密情報や、取り扱う対象者の範囲を明確にしておきましょう。

社員に、テレワークの目的や必要性、実施の流れ、操作方法などを理解してもらうための教育・研修も必要ですよ。

ネットワーク環境については、セキュリティー対策を強化したり、テレワーク用のアプリをインストールしたり、現状によっては、新たな機器を導入したりすることになります。

中小企業のテレワーク導入に対しては、補助金や給付金もあるので、これらを積極的に活用することも考えられますね。

その他のISO14001目標設定

1. 適切な空調管理をする

クールビズ、またはウォームビズには、大きな省エネ効果が期待でき、冷房の設定温度を1℃上げると約10%、暖房は1℃下げると約5%の節電効果があるといわれています。

また、空調の設定温度は一般的に、夏季は28℃、冬季は20℃が目安になりますね。

しかし、これはあくまでも目安であり、湿度や陽の当たり加減、座席の位置などによって体感温度は大きく変わることもあります。

特に、夏季は熱中症に十分気を付けて、室温を調節してくださいね。

2. LED照明に交換する

照明を、蛍光灯からLEDに交換することも、省エネにつながります。

LED電球は、CO2の排出量も少ないので環境に優しい上に、消費電力は蛍光灯の約1/2、寿命は約3倍以上と非常に経済的です。

LEDは高価なイメージがありますが、現在ではかなり値段は下がってきており、蛍光灯とそれほど変わらない商品もありますよ。

 

まとめ

いかがでしたでしょうか。

ISO14001のオフィス部門・経理や総務の目標設定はどうするについて、総務や経理などのオフィス部門において、ISO14001の目標設定をどうすべきか考えてみました。

現場だけでなくオフィスでも、ISO14001の様々な取り組みが可能であることのご理解に助けになれば、幸いです。

また、総務や経理部門が積極的に、環境目標達成に向けて取り組むことで、ISO14001の会社全体での取り組みというモチベーション向上につながることも考えられますので、是非ご検討いただけたらうれしいです。

ISO14001の部門にふさわしい環境目標の設定を含め、負担は少なく、効果を見込める取り組みを主眼とした認証取得や審査対応は、経験豊富な当社のコンサルタントにお任せください!

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