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ISOコム通信

ISO9001取得のデメリットとは

2023年11月16日


こんにちは、ISOコムの芝田有輝です。

今日は、ISO9001取得のデメリットとは について、お話ししてみたいと思います。

では、早速いってみましょう!

結論

(1)取得する目的があいまいなままだと、ISO9001をとっても負担になるだけ。
(2)コンサルや審査の費用がかかる。
(3)ISO9001をとるまでの仕組み構築、社内教育、審査対応等、手間と時間がかかる。
(4)ISO9001の認証をするため、審査を受ける時間がかかる。
(5)毎年審査に対応するために、内部監査を行う等、時間とコスト、ストレスがかかる。
(6)ISO9001規格が改定になる度に、システム変更にかかる手間とコスト、ストレスがかかる。
(7)質の低いコンサルタントや柔軟性に欠ける審査員によって、無駄な文書や記録が増えて、負担が増し、通常業務を圧迫し、無駄な残業が増える。
(8)来る審査員によっていうことが異なり、都度指摘対応が煩雑になる。
(9)受審組織のお客様が一般消費者の場合、消費者自身がISO9001を知らない場合、取得の効果が薄い
(10)業績が好調で、業務の仕組みや、ルールが完全にできあがっており、クレームや不良もなく、改善の余地がない。更に、市場を独占又は寡占している。

以上のように、ISO9001の取得にはいくつかのデメリットがありそうですね。

この中でも、(1)に該当する場合は、他の会社が取得しているからという理由だけで取得するのは、再考した方がよいでしょう。

具体的な負担

(1)取得する目的が曖昧
何を目的として、ISO9001を取得するのかがはっきりしないと、取得するまでに仕組み構築の負担、取得した後には仕組みを運用するための負担、さらには審査を受けたり、指摘に対応する負担感が募り、結局はISOを返上してしまうこともあり得ます。

(2)コンサルや審査の費用がかかる
大凡ですが、1事業、1事業拠点、従業員50名程度の場合、
認証までの審査費用は、50~100万円、コンサル費用も同様にかかります。
おおよそ、一つの事業所で従業員が50名の場合、審査費用は50万円から100万円、コンサルティング費用も同程度です。ただし、これは一例なので、実際の費用はコンサルタントや審査機関によって異なります。

(3)ISO9001をとるまでの仕組み構築、社内教育、審査対応等、手間と時間がかかる。
とるまでに、大凡6~12ヶ月間かかります。
その間、コンサルタントとの打ち合わせ、宿題対応、社内教育、審査機関との対応、審査指摘対応などの手間がかかります。

(4)ISO9001の認証をするため、審査を受ける時間がかかる。
認証までに、必ず2回の審査を受ける必要があります。
1回目は、1人1日。
2回目は、1人2日、或いは2人で1日。
会社の従業員数、事業拠点、業務の種類等によって異なりますので、詳しくは、審査機関にお問い合わせください。

(5)毎年審査に対応するために、内部監査を行う等、時間とコスト、ストレスがかかる。
内部監査とは、毎年の審査に備えて、業務ルール通りに仕事をしているか、効果があるかを、社内の監査員が現地現認でチェックし、不備があれば指摘し、改善する行為です。
年1回、大凡1日程度かけて行い、不備のフォローは大凡半日程度かけます。
社内的なコストもかかりますね。

(6)ISO9001規格が改定になる度に、システム変更にかかる手間とコスト、ストレスがかかる。
過去を振り返ると、大凡7~8年ごとに、ISO9001の規格改正があり、そのたびに、必要であれば、コンサル会社に依頼し、業務システムの変更、変更箇所の運用、内部監査、マネジメント・レビュー(経営者による、業務実績の見直し)を行います。

(7)質の低いコンサルタントや柔軟性に欠ける審査員によって、負担が増し、通常業務を圧迫し、無駄な残業が増える。
あなたの会社の業務の専門性がないコンサルタントが、ISO9001の知識だけを元に、仕組み構築をする場合、本来審査合格に必要の無い文書や記録が増えて、負担が増し、通常業務を圧迫し、無駄な残業が増える可能性があります。

(8)来る審査員によっていうことが異なり、都度指摘対応が煩雑になる。
審査員が変わる度に、指摘する箇所が異なり、前の審査員がいいといっていた箇所を、次の審査員が指摘するなどがあり得ます。そのたびに、書類が増えて、通常業務を圧迫する可能性があります。無駄な業務の場合、無駄な残業が増える可能性があります。

(9)受審組織のお客様が一般消費者の場合、消費者自身がISO9001を知らない場合、取得の効果が薄い
ISO9001取得によって自動的に顧客数が増えると考えるのは誤りです。もし顧客がISO9001の意味を理解していなければ、その価値は薄いものになるでしょう。

(10)業績が好調で、業務の仕組みや、ルールが完全にできあがっており、クレームや不良もなく、改善の余地がない。更に、市場を独占又は寡占している。
ISO9001取得をすることで、顧客や売上を増やす必要がない場合、取得することは負担になるだけかもしれません。

デメリットに関する情報のみをお求めの方は、ここまでの内容で十分です。
これ以降を読む必要はありません。

ISO9001取得のデメリットをメリットに変える方法とは?

デメリットを逆転させてメリットに変換できるかもしれません。

(1)取得目的をはっきりさせる:
・品質向上
・新規顧客獲得
・クレームの削減
・顧客信頼の向上
・業務効率改善
・経営の透明化
・従業員の品質意識の強化
・責任感と自主性の強化

これにより、取り組みや改善が投資となり、効果が期待できます。

(2)コンサルや審査の費用がかかる
費用は目的が明確ならば投資に変わります。
(3)ISO9001をとるまでの仕組み構築、社内教育、審査対応等、手間と時間がかかる。
目的が明確であれば、時間と労力も投資になります。
(4)ISO9001の認証をするため、審査を受ける時間がかかる。
目的が明確であれば、時間と労力も投資になります。
(5)毎年審査に対応するために、内部監査を行う等、時間とコスト、ストレスがかかる。
内部監査は、品質保持のための重要なプロセスです。こちらも目的が明確であれば、時間やコスト、ストレスも投資になり得ますね。
(6)ISO9001規格が改定になる度に、システム変更にかかる手間とコスト、ストレスがかかる。
現在、ISO9001は2015年度版が最新版で、今後の規格改定情報はまだ無い状態です。
少なくとも3年間くらいは改定がないものと思われます。
規格改定は、世界情勢やビジネスの動向を踏まえて行われますので、事業を常に新しい状態で管理できる、いい機会と考えることも出来そうです。

(7)質の低いコンサル、柔軟性のない審査員に当たると、無駄な文書や記録がどんどん増えて、負担が増し、通常業務を圧迫し、無駄な残業が増える。
あなたの会社の事業専門性を持った、スリムな仕組み構築に長けたコンサルタントを探しましょう。そのことによって、ISO9001取得による、無駄な文書や記録が極力抑えられます。

(8)来る審査員によっていうことが異なり、都度指摘対応が煩雑になる。
原則として、審査の指摘は、あなたの会社が同意しなければ成立しませんので、納得できるまで説明を求めましょう。
また一方で、いろんな経験を持つ異なる審査員から、異なる角度で審査を受け、指摘を受けるメリットもあります。
自社で気づかないような貴重な指摘をもらう機会とも考えることが出来るのではないでしょうか。

(9)受審組織のお客様が一般消費者の場合、消費者自身がISO9001を知らない場合、取得の効果が薄い
ISO9001の取得目的が新規顧客を増やす、場合に、ISO9001の認証を取得したこと自体で新規顧客が増えるかどうか、については、あなたの会社の顧客層がISO9001を知っているかどうかによります。
ただ一方で、ISO9001取得のメリットの中には、前述したように、

・品質を向上させる
・不良やクレームを減らす
・業務効率を改善する
・経営の視える化
・従業員の品質に対する意識向上
・社員の責任感と自律性の向上

なども期待できるため、このような効果を出した暁には、顧客の信頼も向上し、結果として新規顧客が増えることが期待できると思います。

(10)業績が好調で、業務の仕組みや、ルールが完全にできあがっており、クレームや不良もなく、改善の余地がない。更に、市場を独占又は寡占している。
会社を事業継続させるには、変化点管理が重要です。市場寡占や独占も、規制が変わり、市場が変わることで、こちらも中長期視点では変わらないとも限りません。

ISO9001では、仕事の仕組みや、受注した案件の変化点管理に関する要求に従って、管理する体制が整います。
このことにより、変化に応じて柔軟に対応でき、いい状態を維持する、リスクに未然に対応することが可能になります。

いかがでしたでしょうか。

ISO9001取得のデメリットは、様々考えられますが、取得目的を明確にすることをきっかけに、メリットに変えていくことが出来るかもしれませんね。

以上、参考にしていただけましたら幸いです。

ISOコムでは、あなたの会社がISO9001を取得する際に、目的を確認し、その目的達成に向けた支援が可能です。

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