無料でご相談 「合格保証」不合格は紺サル費用全額返金

ISOコム通信

ISO9001取得の目的とメリットとは?その必要性を解説

投稿日:2018年5月17日  最終更新日:2024年10月8日

【この記事の執筆者】柏木博

ISO9001コンサルの様子

こんにちは、ISOコム マネジメントコンサルタントの柏木 博  です。

 

これからISO9001認証取得を目指す方も多いと思いますが、その目的とメリットについてご説明します。

 

ISOの必要性について疑問を持っている方に、何のために取得するのかを考えていただく機会になれば幸いです。

では、いってみましょう!

 

ISO9001の歴史から取得の目的を知る

ISO9001の歴史を遡ると、1959年にアメリカ軍がサプライヤーに対する要求として作成した『MIL-Q-9858;品質マネジメントプログラム』に行き着くそうです。

この内容は確認していませんが、容易に想像できます。

 

例えば、戦車を購入した場合、当然に受入検査で機能、性能等について十分な検査を実施します。

しかし、キャタピラーの1本のネジの取り付けトルクが規定値を下回っていると、受入検査では問題なくとも、使用中に故障する可能性があります。

戦闘中にキャタピラーがはずれ、敵と対峙する中で身動きが取れなくなった場合を想定すると、戦車に乗る戦闘員は受入検査だけで戦車に乗って戦闘に出かけることは難しいのではないでしょうか。

 

その後、英国規格協会(BSI)が民間での取引に適用するために、

1979年に制定した規格が『BS 5709;品質システム』です。

 

この『BS 5709』は3部構成をなしており、

第一部は「設計・製造・据付のための仕様」、第二部は「製造・据付のための仕様」、

第三部は「最終検査および試験のための仕様」となっていました。

 

これが、1987年に制定されたISO9001~9003のベースとなっています。

 

このとき発行された規格は、購入者が供給者に対して要求する“B to B”の品質保証規格でした。

 

その後、1993年になって第三者によるIS9001認証制度が発足し、1994年に発行されたISO9001~9003の改訂版では、第三者認証にも使えることが明記されました。

 

この1994年が一つのターニングポイントで、

二者間での契約でのみ使用することを前提としていた規格が、第三者認証のために使用することが可能となりました。

 

“B to B”の関係では、購入者が自分で審査をする代わりに、認証の取得を要求することができるようになりました。

 

供給者側、即ち、ISO9001の認証を取得する側としては、特定の顧客に向けた品質システムではなく、自社にマッチしたシステム構築が可能となりました。

 

なお、規格のタイトルが、1994年までは『品質システム―品質保証モデル』でしたが、2000年版では『品質マネジメントシステム―要求事項』に変わりました。

 

タイトル的には、2000年版からが第三者認証に相応しいものとなりました。

それでは本題に入ります。

 

ISO9001取得の目的は?

お客様との関係では、品質マネジメントシステムを構築、運用されていることが証明されます。

従って、購入する製品/サービスが信頼できるものであることが証明され、安心感、満足感を与えられます。

戦車のようなことは起こらないだろうと安心するわけです。

 

具体的には、次のような効果が想定されています

 

・第三者審査による客観性のある証明により、信用される。

 

・品質保証、顧客重視の実践、改善の能力があることを示すことができる。
更には、経営管理の基盤があることを示すことができる。

 

・第三者に確認されたQMSとして、規格という共通言語で、会社の体制を説明できる。

 

・営業の武器となり、新規顧客が獲得できる/現在の顧客との取引が継続できる。

 

・信頼できる企業として、新製品の投入・販売拡大につながる。

 

1994年からは、自社にマッチしたシステム構築が可能となったことから、次のようなメリットがあります。

 

ISO9001を取得すると、こんなメリットがある!

ISO9001では、作業の手順を決めること、決めた手順を守って作業を行うこと、決めたとおりに実施したことを確認すること、そして計画した結果が得られたことを確認することになります。

 

従って、製品/サービスの品質だけでなく、作業の効率面からも自社にマッチした最もよい方法が選択され、実施することができます。

 

即ち、最小のコストで、最良の製品/サービスを提供する仕組みづくりに繋がります。

 

そして、審査の時には、外部の目から見て、良い点、改善すべき点が提示されます。

この提示に従って、更に良い仕組みに仕上げていくことが可能です。

 

ISO9001取得した企業の社長からは、『業務、社内の問題点が良く見えるようになった。』

『改善が進み、工場がきれいになった。』などの感想も聞かれます。

 

ISO9001は、うまく使用すれば、こんなにも沢山のメリットがあります。

是非、うまく利用してください。

 

まとめ

いかがでしたか?

ISO9001の必要性をわかっていただけたと思います。

ただ、ISO9001を取ることだけを目的にすると、自社の業務や規模に合わないものになって、メリットを感じなくなってしまいます。

 

ISOコムのコンサルは、あなたの会社の業種や規模にピッタリ合わせて、分かりやすくて使いやすいシステムを作り、お客様への信頼が益々上がります。

ISO取得のご依頼は『お問い合わせフォーム』から今すぐご相談を!

 

*ISOコム株式会社お問合せ窓口* 0120-549-330

当社ISOコム株式会社は各種ISOの新規取得や更新の際のサポートを行っているコンサルタント会社です。

ベテランのコンサルタントが親切丁寧にサポートしますので、気になる方はぜひご連絡下さい。

 

ISO9001の特徴や取得するメリットについては動画でもご紹介していまます↓

その他のISOがわかる解説記事を読む