ISO認証の審査機関の選び方と比較するおすすめポイント
2020年5月14日
こんにちは。ISOコム株式会社の芝田有輝です。
今回は、ISO審査機関の選び方と比較するおすすめポイントについて、お話しします。
ISOを取得する目的が何かによって、選び方、比較するポイントが変わってきます。
そこで、“ISOをとる2大目的”毎に、忌憚なく語っていきたいと思います。
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目的1:ISOの看板だけ欲しいからISO審査機関を選びたい比較する方法
看板審査の実態
一概には言えませんが、建設業等、入札や経営審査事項の点数加点のみが目的の場合、その他顧客との取引に資格として必要とされる場合が当たります。
企業さんは、看板だけの場合、当然、「安く、簡単に、早く」取れる審査を望まれます。
そのことをISO審査機関も分かっているので、改善に向けた指摘をしても、対応してくれる訳でもなく、嫌な顔をされたり、指摘をすることでクレームになったりするリスクもありますから、不適合はまず出しません。改善指摘や口頭でお茶を濁します。
“受審企業の業務や現場作業等をほとんど見ずに、机に座ったまま、会議室を出ずにさっさと帰る審査”です。
不適合を出してしまうと、その後にフォローしなくてはなりません。フォローしたところで「業務の負担が増え、効率が落ちる」のです。
受審企業さんも看板しか興味がないので、そんな審査員は大歓迎です。
つまり、審査する側も、審査される側もお互いWin-Winということで、こういう審査がまかり通っており、お客様の数を増やしているという傾向が顕著に見て取れます。
認証以上の価値はほぼありませんので、ISOの取組や審査を受ける中で、受審企業が成長することはまずありません。弊社の目指す方向性とは真逆のスタンスとなります。
看板審査の選び方とポイント
a.価格比較
同じ条件でISO審査機関に相見積もりをとり、とにかく安さだけで選定しましょう。
b.簡単かどうか
ずばり、ISO審査機関の営業マンがあなたの会社に営業訪問したときに“御社のISO審査機関の審査は指摘が多いですか?不適合とか出すんですか?”と聞いてみてください。その答え方で大凡感じはつかめると思います。
c.早いかどうか
審査は、受審企業さんの拠点数や人数、業種の複雑さ、他の色んな要素で審査工数を決めますので、ほぼ同じ工数になるはずですが、多少のバラツキはあるようです。これも相見積もりで比較すると良いでしょう。
目的2:ISOをとるだけでなく、会社の役に立てたいからISO審査機関を比較したい
一方で、ISOをとるだけでなく、会社の役に立てたい、という目的でISOをとる場合には、ISO審査機関に対する期待は違ったものになります。
つまり、“受審企業の業務や現場作業等を専門的知識と、マネジメントの知識を兼ね備えた審査員による、業務やマネジメントシステムの改善につながる提言や指摘をしてくれる審査”です。
第三者審査制度という、つまり、目の前の受審企業のためだけではなく、その企業の先の顧客や社会から見て、その受審企業がISOをとるに相応しい会社なのかを、第三者の視点から判断していく審査を行います。
ですので、ISOの規格に対してルールと実態が矛盾していたり、ルールを飛ばしていたり、ルール通りにやっていても効果につながっていない場合には、躊躇なく、不適合指摘を出します。
不適合ではない場合でも、業務やシステムの改善につながる要素があれば、その先の顧客や社会のために改善指摘を出します。
受審企業も、改善につながる提言はウェルカムです。
審査を通じて、改善の種を買うくらいのつもりで審査を受けているので。
さすがに不適合をウェルカムとは言えないものの、それを放っておくと更に悪い事態になることのリスクを審査員と共有できれば、不適合も受け入れます。
審査後は、審査員は、不適合を審査員が責任を持ってフォローします。
改善指摘は、企業さんが社内で精査して、できるところから対応していくので、審査の度に、よりお客様に喜ばれる、社会に安心安全を提供できる企業に成長していきます。
正に弊社の目指す方向性に沿うものと言えます。
役立つISO審査機関の選び方とポイント
a.価格比較
同じ条件でISO審査機関に相見積もりをとり、何故“この価格になるのか。高いだけの付加価値として御社の審査にはどんな強み、特徴があるのか”を質問してみましょう。ISO審査機関毎の傾向が把握できます。
b.簡単かどうか
ずばり、ISO審査機関の営業マンがあなたの会社に営業訪問したときに“御社のISO審査機関の審査は指摘が多いですか?不適合とか出すんですか?”と聞いてみてください。その答え方で大凡感じはつかめると思います。
ここは看板審査と同じです。しかし、回答は審査の付加価値が如何にあるか、という説明になってくると思います。
c.早いかどうか
ここも看板審査と同様、相見積もりで比較すると良いでしょう。
ただ、適正なISO審査機関は工数に大きな違いは生じることはまずないと思います。ですので、上記a、bで判断すると良いと思います。
まとめ
いかがでしたでしょうか、ISO審査機関の選び方と比較するポイント。
実際には、ISO審査機関の質もさることながら、“審査員”にはばらつきがあるので、あなたの会社と相性のよい審査員が来てくれたら、その方を次回以降も指名すると良いと思います。
必ずとは言えませんが、結構対応してくれます。
また、ISOコムでは、コンサルを受けていただいているお客様からご相談を受ければ、ISO取得の目的、業種の専門性、相性がよいと思われるISO審査機関、場合によっては審査員を含めて比較できるよう複数ご紹介することも可能です。
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