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ISO認証の審査機関の選び方と比較するおすすめポイント

投稿日:2024年7月23日  最終更新日:2026年1月20日

ISO審査機関の選び方

こんにちは。ISOコム株式会社の芝田有輝です。

今回は、ISO審査機関の選び方と、比較するおすすめポイントについて、お話しします。

 

ISOを取得する目的が何かによって、選び方、比較するポイントが、変わってきます。

そこで、“ISOをとる2大目的”毎に、忌憚なく、語っていきたいと思います。

 

ISO審査機関とは

ISO審査機関とは、企業が構築したマネジメントシステム(ISO9001やISO14001など)が、国際規格の要求事項に正しく適合しているかを「第三者の立場」でチェックし、証明書を発行する組織のことです。

簡単に言うと、会社が「うちはISOのルール通りにしっかり運営しています!」と宣言した内容が、本当かどうかを公平に判定してくれる「試験官」のような存在です。

 

1. 公正な「第三者」であること

自社(第一者)でも取引先(第二者)でもない、利害関係のない独立した組織が審査を行うことで、認証の客観的な信頼性が保たれます。

 

2. 「認定」を受けている機関が一般的

日本適合性認定協会(JAB)などの「認定機関」から、「この審査機関は正しく審査を行う能力がある」というお墨付き(認定)を受けて活動しているのが一般的です。

 

3. 機関によって「審査のスタンス」が異なる

どの審査機関から認証を受けても、ISOを取得したという事実に変わりはありません。

しかし、「コストやスピードを重視」するのか、「企業の成長につながるアドバイスを重視」するのかといったスタンスは、機関によって大きく異なります。

 

そのため、ただ「どこでもいいから安いところに頼む」のではなく、自社がISOを取る目的に合わせて審査機関を選ぶことが、その後の運用の楽さや成果に直結します。

 

「審査機関」と「認定機関」の違い

ISOの仕組みには、審査を行う組織(審査機関)だけでなく、その審査機関をさらに管理する「認定機関」という存在があります。

 

・審査機関(認証機関): 企業を審査し、登録証を発行する(例:JQA、BSI、日本能率協会など)

・認定機関: 審査機関が正しく活動しているか監視する「審査機関の審査役」(例:日本のJAB、イギリスのUKASなど)

 

審査機関が発行する登録証には、通常「審査機関のロゴ」「認定機関のマーク」の両方が印字されます。認定機関のマークがあることで、その審査結果が国際的に信頼できるものだと証明されます。

 

ポイント:審査機関によって「審査の厳しさ」「アドバイスの質」「費用」が異なります。そのため、自社の目的に合った審査機関選びが重要になります。

 

審査機関と認定機関についてご理解いただいたところで、では実際に審査機関を選ぶポイントについてお話しましょう。

 

目的1:ISOの看板だけ欲しいからISO審査機関を選びたい比較する方法

看板審査の実態

ISOが取れればそれでいいというのが看板審査です。

一概には言えませんが、建設業等、入札や経営審査事項の点数加点のみが目的の場合や、その他顧客との取引に、資格としてISOが必要とされる場合が、これに当たります。

企業さんは、看板だけの場合、当然、「安く、簡単に、早く」ISOが取れる審査を、望まれます。

 

そのことを、ISO審査機関も分かっています。

そのため、改善に向けた指摘をしても、対応してくれる訳でもなく、嫌な顔をされたり、指摘をすることで受審組織からクレームになったりするリスクもありますから、不適合はまず出しません。

改善指摘や口頭でお茶を濁します。

むしろ、不適合になりそうな指摘は、口頭で済ませてしまうケースもあるようです。

 

“受審企業の業務や現場作業等を、ほとんど見ずに、机に座ったまま、会議室を出ずに、さっさと帰る審査”なのです。

 

不適合を出してしまうと、その後に修正処置、原因究明、是正処置(再発防止)が完了するまで、審査員はフォローしなくてはなりません。

フォローしたところで、審査でもらえる費用は変わらず、「業務の負担が増え、効率が落ちる」のです。

業務効率だけ考えれば、不適合を出さない方が、コスパが良いということです。

受審企業さんも、看板しか興味がないので、そんな審査員は大歓迎です。

 

つまり、審査する側も、審査される側も、お互いWin-Winということで、このような審査がまかり通っており、お客様の数を増やしているという傾向が、顕著に見て取れます。

 

お客様は、認証以上の価値を求めることはありません。

そのため、ISOの取組や審査を受ける中で、受審企業が品質向上やクレーム低減、環境負荷低減、労働災害の減少など、成果が出ることはほぼ期待できません。

弊社の目指すコンサルティングの方向性とは、真逆のスタンスとなります。

 

看板審査の選び方とポイント

a.価格比較

同じ条件でISO審査機関に相見積もりをとり、とにかく安さだけで選定しましょう。

 

b.簡単かどうか

ずばり、ISO審査機関の営業マンが、あなたの会社に営業訪問したときに、“御社のISO審査機関の審査は指摘が多いですか?不適合とか出すんですか?”と聞いてみてください。

その答え方で大凡感じはつかめると思います。

 

c.早いかどうか

審査は、受審企業さんの拠点数や人数、業種の複雑さ、他の色んな要素で審査工数を決めますので、ほぼ同じ工数になるはずですが、多少のバラツキはあるようです。

これも、相見積もりで比較すると良いでしょう。

 

目的2:ISOをとるだけでなく、会社の役に立てたいからISO審査機関を比較したい

一方で、ISOをとるだけでなく、会社の役に立てたい、という目的でISOをとる場合には、ISO審査機関に対する期待は、全く違ったものになります。

 

つまり、“受審企業の業務や現場作業等を専門的知識と、マネジメントの知識を兼ね備えた審査員による、業務やマネジメントシステムの改善につながる提言や指摘をしてくれる審査”です。

 

第三者審査制度という、つまり、目の前の受審企業のためだけではなく、その企業の先の顧客や、社会から見て、その受審企業が、ISOをとるに相応しい会社なのかを、第三者の視点から、判断していく審査を行います。

 

ですので、ISOの規格に対して、ルールと実態が矛盾していたり、ルールを飛ばして運用いたり、ルール通りにやっていても、効果につながっていない場合には、躊躇なく、不適合指摘を出します。

 

不適合ではない場合でも、業務や、システムの改善につながる要素があれば、その先の顧客や、社会のために改善指摘を出します。

受審企業も、改善につながる提言は、ウェルカムで受け入れます。

 

受審企業は、審査を通じて、改善の種を買うくらいのつもりで、審査を受けているので。

 

さすがに受審企業不適合をウェルカムとは言えないものの、それを放っておくと受審企業にとって更に悪い事態になります。

そのため、リスクを受審企業審査員と共有できれば、不適合も受け入れます。

 

審査後は、審査員は、不適合を審査員が責任を持ってフォローします。

改善指摘は、企業さんが社内で精査して、できるところから対応していくので、

審査の度に、よりお客様に喜ばれる、社会に安心安全を提供できる企業に成長していきます。

正に、弊社の目指す、コンサルティングの方向性に沿うものと、言えます。

 

役立つISO審査機関の選び方とポイント

a.価格比較

同じ条件で、ISO審査機関に相見積もりをとり、何故“この価格になるのか。

高いだけの付加価値として、御社の審査にはどんな強み、特徴があるのか”を質問してみましょう。

ISO審査機関毎の傾向が、把握できます。

 

b.簡単かどうか

ずばり、ISO審査機関の営業マンが、あなたの会社に営業訪問したときに、“御社のISO審査機関の審査は指摘が多いですか?不適合とか出すんですか?”と聞いてみてください。

 

その答え方で大凡感じはつかめると思います。ここは看板審査と同じです。

しかし、回答は審査の付加価値が如何にあるか、という説明になってくると思います。

 

c.早いかどうか

ここも看板審査と同様、相見積もりで比較すると良いでしょう。

ただ、適正なISO審査機関は、工数に大きな違いは生じることはまずないと思います。

ですので、上記a、bで判断すると良いと思います。

 

まとめ

いかがでしたでしょうか、ISO審査機関の選び方と、比較するポイント。

 

実際には、ISO審査機関の質もさることながら、“審査員”にも質のばらつきがありますので、

あなたの会社と相性のよい審査員が来てくれたら、その方を、次回以降も指名すると良いと思います。

 

ISO審査機関が受審組織の審査員使命に必ず対応してくれる、とは言えませんが、結構対応してくれると思います。

 

また、ISOコムでは、コンサルを受けていただいているお客様から、ご相談を受ければ、

ISO取得の目的、業種の専門性、相性がよいと思われるISO審査機関、

場合によっては、審査員を含めて比較できるよう、複数ご紹介することも可能です。

 

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