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ISO14001の存在意義と活用法について

投稿日:2016年4月13日  最終更新日:2023年5月12日

【この記事の執筆者】芝田有輝

環境ISO14001 イメージ

環境ISO14001の認証件数が、減少しているようです。

取り組み当初は、紙、ゴミ、電気を中心に減らしていきますが、数年で頭打ちになります。当初は、絶対量を減らし、その内、原単位管理に移行し、乾いたぞうきんを絞る状態になり、他にネタはないかと探しながら、審査員に、不良率低減や業務効率化も環境にいい活動ですよ、と言われ、品質ISOで取り組んでいるのと一緒にする。

 

…ってこれ、ISO9001の品質改善活動なんですけど!

 

という話が、どうやら2015年度版では、益々、品質と環境のISOの垣根がなくなり、

 

特にISO14001では、品質改善や業務効率化などを、環境に絡めて取り組むことを、推奨される傾向が強くなりそうです。

審査機関によっては、本業の根幹部分に係る業務改善に取り組まなければ、指摘しますよ!という場合もあるようです。

審査機関も、特色を出していかないと生き残っていけないので、色々、独自の方向性を打ち出していますね。

 

そうなると、労働安全、情報セキュリティ、品質や集客など、欲しいところだけをとって、環境に引っ掛けて、ISO14001の認証をとることが可能になります。

つまり、自社の取り組みたいところだけをISO14001として取り組む。

 

勿論、ISO14001 2015年度版の要求である、
・環境関連の法規制対応
・緊急時対応

 

などは、審査に通る上で取り組む必要はありますが、後は、審査して欲しいところだけ、つまり、審査機関という『外圧』を使って、半強制的に社内規則として取り組みたいところだけやってみる、という使い方が出来そうです。

 

ISO9001は要求が多いので、業種、業態にとっては業務負荷が重いかもしれません。
とりあえずISOなら、環境!という選択肢があり、かも知れません

 

ISO14001本来の要求以外は、目標管理、維持管理で取り組むことになるので、責任部門、責任者、取り組み指標の設定、実施計画、進捗・達成度評価をしておけば、まず、指摘になる可能性は低いので、余計で面倒な指摘対応もせずに、伸び伸びと実施できそうです。

 

これからのISO14001は、それだけ、自由度があって、使い方次第では、相当会社に役立つかも!知れません。

 

今回の記事はいかがでした?

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