静岡県 ISO14001 取得 プラスチック製品の成形業
投稿日:2022年8月30日 最終更新日:2023年5月12日
皆さんこんにちは。ISOコムの亀田 昭子です。
今日は、プラスチック製品の成形、組立とISO14001取得についてお話ししてみたいと思います。
最近の動向として、SDGs、地球温暖化等に向けた対応等、環境保護に対する対応に目が向けられており、新規にお客様と取引する場合、ISO14001の取得を要求されるなど、環境保護活動が一つのビジネスチャンスとなってきています。
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[業界の特性]
プラスチック成型品の生産ですが、以前より国内で生産するより、海外で生産した方が安いということで、海外企業への委託が進められてきており、国内生産が減少してきていました。
また、ここ数年にわたる新型コロナウイルスの影響で、更に受注量が減ることにより、事業をやめる国内の同業企業も増加してきています。
しかし、コロナ禍での海外展開が難しいこと、また海外に委託した製品の品質が悪く、クレームが多いことから、海外から国内に回帰してきており、国内生産が増加する機会が訪れています。
そのため、今までとは異なった業種の企業からの問合せや要求もあり、ISOを取得することで、企業として信頼を得ることができ、受注が増加する傾向があります。
[プラスチック製品の成形とは?]
(1) 成形・組立を各種業界のお客様より受注
発注書と図面、必要に応じて製造に必要な部品、金型を供給されます。
(2) 成形材料・金型準備
プラスチック成形に必要な材料や必要な金型を準備します。
保有している成形機は、特定設備として、環境に関連した法規制の対応を行う必要があるものがあります。
また、機械類を作動させるために危険物(燃料等)を使用している場合は、消防法等で法規制対応を行う必要もあります。
(3) プラスチック成形品の製作と組み立て
成形機で作成された個別成形部品を製品として、組立てます。
この時に有機溶剤等を使用している場合は、環境に関連した法規制の対応を行う必要があります。
組み立てられた製品は、お客様へ納品します。
[ISO14001の認証取得の取り組みとは?]
最近は、コロナ禍でもあり、初回の支援開始時、内部監査養成講座等数回、訪問させていただきますが、リモートでの支援が多くなっています。
リモート支援では、意思疎通等が難しいかなと思われる方もいらっしゃると思いますが、リモートでの支援でも、お客様との積極的な対応と効率的に進めることができ、スムーズな支援と環境マネジメントシステム確立が十分にできると感じています。
(1) ISO14001要求事項の解説と環境マニュアルの作成、最低限の規定の作成
初めてISO14001について聞く従業員の方もおられる場合がほとんどですので、「ISOとは」から説明を行い、
ISO14001規格の要求事項の解説とお客様毎にどんな対応をしていくのかを明確にします。
(2) 環境影響評価、法規制順守評価の実施
環境影響評価については、ライフサイクル(自社の中の活動だけでなく、材料から製品の廃棄まで)を考慮する必要があり、お客様と一緒に、今の業務の流れからどのように環境に影響しているかを抽出し、著しい環境側面を決定します。
また、お客様の環境影響評価に基づいた法規制を明確にし、順守評価を実施します。
守るべき法規制を一覧などに明確にし、必要に応じて、役所、消防署と連携し、法規制に守れているか確認し、都度対応を行います。
(3) 内部監査員養成講座の実施と内部監査の実施支援
通常は新たに内部監査員を養成するために、内部監査員研修を行います。
内部監査員研修は、座学での内部監査の流れや必要な内部監査記録の理解、また内部監査チェックリストの実習等を行っています。
また、その後、実際の内部監査を内部監査員研修受講者を中心に行うことにより、内部監査のやり方、記録の仕方等を理解していただきました。いわゆる「OJT」的な位置づけになるかなと思います。
(4) マネジメントレビューの実施支援
ISO14001の要求事項の解説と経営層に報告するべき情報と、報告した後に経営層から出される指示や決定の資料について、今のお客様の状況を踏まえた作成例を提示しながら、解説を行っていきます。
実際のマネジメントレビューは、お客様内で行っていただくことが多く、作成された記録を私たちで確認し、必要な対応をアドバイスし、資料の修正等をしていただきます。
(5) 初回審査後、本審査後の所見の対応支援
審査は、ステージ1,ステージ2とあります。
仮に不適合があれば、修正対応、原因究明、再発防止をお客様と一緒に考え、必要なアドバイスを行います。
不適合がなくても改善の指摘は通常はありますので、その所見(改善の機会)の内容について、対応方法をご相談し、また、今後自立で対応できるように今後のISO活動の進め方について、説明します。
コンサルティング完了時には、今後、お客様内で自立で対応できるように、今後の活動の進め方を説明して、支援を完了するようにしています。
[プラスチック成形会社におけるISO14001をスリム化するメリットとは?]
現在、環境問題については、SDGsも含め、毎日大きな話題となっており、各企業は、CO2削減を推進しています。
プラスチック成形品の委託会社の場合、プラスチック製品の環境における影響も大きいことから、最近は、顧客からCO2削減のための活動と削減実績の集計を要求されることも多くなっています。
何も対応していないと、短期的には売り上げ利益は伸びるかもしれませんが、中長期で見た場合、環境配慮の乏しい会社には、発注者が徐々に距離を置き始め、ついには他の環境配慮に積極的な競合他社に乗り換えられてしまうかもしれません。
会社の事業と一体化して、環境保護を目指すためには、ISO14001の要求事項に基づいた活動を行うことが効果的であると考えます。
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