ISO9001を取得しない、更新をやめた企業の理由とは。ISO離れを考える
投稿日:2024年10月22日 最終更新日:2024年10月29日
皆さんこんにちは。ISOコムです。
今回は、ISO9001を取得しない企業の理由、ISO9001を取得したがその後の更新をやめた企業の理由について、事例を交えて説明します。
これからISO9001取得を検討している企業の経営者や、推進責任者の方、既に取得している方にオススメの内容となっています。
また、今後、更新を続けるべきかお悩みの企業の経営者や推進責任者の方々へ向けて、判断材料の1つとしていただくことを目的として、お話ししてみたいと思います。
まずはじめに、ISO9001の更新をやめた企業の理由としては主に次のようなものが上げられます。
・主要顧客からの取引要求がなくなる
・入札条件や総合評価方式の加点対象から外れる。
・ISO9001の運用に係る文書記録が多く、人的負担が大きい
・ISO9001に係る毎年の費用負担が大きい
いかがですか?いかにもありそうな理由ではないでしょうか。
お気軽に今すぐご連絡ください!
ISOの認証取得・更新・スリム化の支援はお任せ下さい!
- 東京
- 大阪
- 名古屋
- 神戸
- 福岡
ISO9001とは?
ここで少しおさらいですが、ISO9001とは品質マネジメントシステムの国際規格です。
この規格は、組織や企業が、製品やサービスの品質を一貫してお客様へ提供し、顧客満足度を向上させるための要求事項が記載されています。
この規格に準じて業務の仕組みを作り運用し、第三者審査機関の審査を受けて合格することで、登録証が与えられます。
認証を受けたことによって、現存のお客様への信頼や取引継続につながり、新規顧客の獲得も期待することができるのです。
ISO9001を取得したが更新をやめた企業の理由①とは?
続いて、ISO9001の更新をやめる組織や会社のさらに具体的な理由を見てみましょう。
・国や県、市等の入札条件でISO9001が要求されていたがなくなった。(建設業)
・当初公共工事を多く受注していたが、民間工事を請け負うことが多くなり必要なくなった。(建設業)
・総合評価方式で、ISO9001を取得すると結構な加点であったが、加点が少なくなり、費用対効果を検討し、更新をやめた。(建設業)
・主要顧客から取引継続にISO9001が必要と言われて取得したが、その顧客からの取得要求がなくなった。
・ISO9001の取得を前提に取引していた会社が、海外移転などで、取引がなくなった。
上記は、先に述べた、入札や顧客要求によりISO9001を取得していた組織や会社の事例です。
入札への費用対効果、顧客要求がなくなれば、更新をやめる、というのは当然の判断とも言えます。
ISO9001を取得したが更新をやめた企業の理由②とは?
他の理由としては、次のようなものもあります。
・毎年のISO9001の審査を受けるたの書類や記録が増えて、それに係る人的な負担が大きい
・毎年のISO9001の審査費用の負担が大きい。
しかし、この理由だけでISO9001の更新をやめてしまう組織や会社は非常に希です。
ただし、ISO9001の取得が売上的にあまりメリットがない場合には、このような理由も耳にします。
それでもISO9001を継続する場合とは?
一方で、最初は入札条件や顧客要求で取得し、その後その条件や要求ががなくなっても取得を継続する組織や会社もあります。
それは、次のような理由があるからです。
・せっかく苦労して取得したISO9001を、簡単に手放すのはもったいない。
・今後、新規顧客を獲得する上で、ISO9001が必要になる可能性があるので更新する。
・ISO9001の仕組みによって、不良やクレームが減ったので継続したい。
・ISO9001によって、社内のルールを守るという文化が根付いたので継続した。
つまり、ISO9001を取得したことで事業にメリットがあったということです。
最初は渋々取得した場合でも、後で見れば良かったという事例もたくさんあるのです。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
ISO9001を取得したが更新をやめた企業の理由と、続けて更新している企業の例についてお話ししました。
結局のところ、“費用対効果”という一言で、まとめられるような気がします。
当然、業種や事業によってはISO9001を取得しないという判断もあるかと思います。
一方で、私たちISOコムとしましては、ISO 9001という規格は、組織や会社運営にとって非常にいい要求がたくさんある、素晴らしい規格だと本気で思っています。
毎年の審査が負担ということであれば、審査は受けずに自主宣言をして運用を続けることも出来ます。
また、「文書や記録の負担が多い」「人的負担が大きい」ということであれば、負担が少ない仕組みに“スリム化して運用”していく、という第三の道もあります。
実際に、弊社のISOスリム化サービスを通じて、ISO9001を自力で負担を少なくして、継続されている会社様も多数ございます。
お問い合わせ
ISO9001を返上するかどうか悩んでおられる組織や、会社の経営者様や推進責任者の皆様は、返上する前に一度ISOコムにご相談されてはいかがでしょうか。
ISOを手放すべきか、今後どのように運営していったらいいかも含めてお話できると思います。
せっかく取ったISO9001ですので、本来なら事業に活かせるようにしていくのがベストです。
ISO取得のご依頼はこちらまで今すぐお問い合わせフォームからご相談を!
*ISOコム株式会社お問合せ窓口* 0120-549-330
*ISOコムの内部監査員養成講座はこちらから。
当社ISOコム株式会社は、各種ISOの新規取得や更新の際のサポートを行っているコンサルタント会社です。
ベテランのコンサルタントが親切丁寧にサポートしますので、気になる方はぜひご連絡下さい。
動画でも解説していますので、ぜひご覧ください!
ISO9001の認証取得支援・運用更新代行
この記事を読んでISO9001の取得を検討してみようと考えている企業のご担当者様、ぜひご連絡ください!弊社でISO9001認証取得やその後の更新作業のコンサルティングをお手伝いしております。
当社のコンサルタントがISO9001について詳しくご説明しています。