中小零細企業がISOを取得する必要性とは
投稿日:2020年5月7日 最終更新日:2024年7月11日
みなさん、こんにちは。ISOコムの入岡利成です。
今回は、中小零細企業でISO取得する必要性について考えてみたいと思います。
では、早速主要なISO毎に、中小企業が取得する必要性について話します。
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ISOとは何のためのものか?
消費者や顧客、つまり、ある会社から製品を買ったり、サービスを受けたりする時に、安心して買えるのか?
となったとき、
『この会社なら安心だ』という”お墨付きや安心感を与える“のが
ISO(マネジメントシステムの審査制度)です。
では、中小企業がISOを取得するには、どんな必要性があってのことなのでしょうか?
①ISO9001(品質マネジメントシステム)を中小企業が取得する必要性とは?
必要となる背景として、顧客や親会社からの取得要求、入札条件等があります。
製造業、建設業、サービス業を中心に幅広い業種で人気です。
また、ベンチャー企業が大手と取引する際にも取得することもありますね。
ちゃんとやろうとすると、
品質を安定させ、不良やクレームを減らし、
より顧客の信頼を上げ、取引拡大したり、顧客を増やしたりすることが成果となりますので、
不良やクレームが多くて困っている中小企業には、ISO9001は必要だと思います。
②ISO14001(環境マネジメントシステム)を中小企業が取得する必要性とは?
中小企業にISO14001が必要となる背景として、顧客や親会社からの取得要求、入札条件等があります。
製造業、建設業、リサイクル業、産廃関連業などで取得件数が多いです。
ちゃんとやろうとすると、
製品を作ったり、サービスを提供するときに、
使うエネルギーや出る廃棄物を減らしたり、消費者が使う際のエネルギーを減らしたり、
廃棄物を減らしたり、もっと環境に優しい物にしたり、
再利用やリサイクルにまわすなどを行うことになります。
なので、
地球環境にもっと優しい会社を目指す中小企業には、ISO14001は必要なスキームになると思います。
③ISO27001(情報セキュリティマネジメントシステム)を中小企業が取得する必要性とは?
必要となる背景として、顧客や親会社からの取得要求、入札条件等があります。
取引継続のためのパスポートとして必要だということですね。
ちゃんとやろうとすると、
顧客との間でやりとりする情報の不正アクセス、
不正利用、情報の改ざんなど情報が外部に漏れないように、また悪用されないように管理し、
会社の情報管理に関する信頼性の確保に取り組むことになります。
なので、
情報事故が発生して自社の活動停止や信用がなくなるなど、大きなダメージを受けないように
予防したい中小企業には、ISO27001は必要ではないでしょうか。
④ISO22000(食品安全マネジメントシステム)を中小企業が取得する必要性とは?
必要となる背景として、顧客や親会社からの取得要求等があります。
また、
2021年6月から”改正食品衛生法“により、
HACCP(食品生産工程の仕組みとして、危害分析をして重要管理点を設定して管理する)
の取組が第51条によって、実質義務化(正確には制度化)され、HACCP取組の証拠として要求されるケースも増えています。
ちゃんとやろうとすると、
食中毒や異物混入、不正添加物の使用などを起こさないように、
食品の安全管理をするために、予防に重点を置いた取組をHACCPに加えて、
経営層がリーダーシップを発揮して行うことになります。
なので、
安心して、お客様に自社製品を食べていただきたいという中小企業には、
ISO22000は、有効なスキームであると言えます。
⑤ISO45001(労働安全衛生法マネジメントシステム)を中小企業が取得する必要性とは?
必要となる背景として、顧客や親会社からの取得要求、入札条件等があります。
こちらは、建設業、製造業を中心に、怪我が発生しやすい業種の需要が多いです。
ちゃんとやろうとすると、
労働災害を減らすための、予防に取り組むことになります。
ISO45001では、メンタルヘルスに関する取組要求もありますので、
働く人が安心安全で、健康に働ける職場作りをし、結果として労災に係る費用を減らしたい中小企業には、
ISO45001は、必要なツールとなります。
ISOマネジメントシステムに共通する要求事項とは?
①PDCAサイクルをまわす
計画(Plan)・実施(Do)・評価(Check)・改善(Act)の考え方です。
②事業課題、方針、目標設定と取組み
内部・外部の課題、利害関係者のニーズ、を把握し、事業課題を決めて取組み、成果を評価します。
取組むための方針を経営トップが決め、周知し、部門で目標に展開させ、進捗評価をし、
達成に向けて取り組みます。
③内部監査
自分たちが決めたルールを守って、運用できているか、成果に結びついているかを、証拠を確認しながら行います。不備があれば、改善していきます。
④マネジメント・レビュー
マネジメント・レビューは、目指す成果を、今のシステムで達成できているのかどうかを経営者が評価する機会ですね。その結果を見て経営者はシステムを改善するための指示・決定を通じて、経営資源の再配分を行います。
いかがでしたでしょうか。
後半にお話しした、ISOの共通項をベースに、
前半の各規格の特徴を理解いただけると、それぞれの取組が一過性ではなく、
システム上で継続的に改善していけることがお分かりかと思います。
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