HACCPの認証と取得にかかる期間・費用
投稿日:2019年10月7日 最終更新日:2024年7月24日
こんにちは。
今日のテーマは“HACCP認証と取得にかかる期間・費用”です。
認証を取ろうと決めている会社は多いと思います。
ただ、認証をとると決めたものの、一体どこから
手を付けたらよいものか考えあぐねているのではないでしょうか。
今回はその点についてお話したいと思います。
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ISOとHACCPについて
ISO22000、FSSC22000は、HACCPを含めたISOの食品衛生規格で、この規格に基づいて、ルールと運用面を審査員が現地に行って監査を行います。
費用も、監査の厳しい緩いにも、実際には結
構な差があります。
各認証機関の監査の特色を調べ、必要なら認証機関に訪問してもらって、強みや特色、費用も含めて選ぶと良いでしょう。
JFS-A/B規格とHACCPとは?
一方、最近人気のJFS-A/B規格は、監査は食品安全マネジメント協会(以下JFSM)という団体が承認した会社が行うことになっており、ISOに比べてずいぶん安く監査を受けることができます。
監査を受審するまでの準備費用とは?
ISOにしろ、JFSにしろ、平たく言うと次の2つです。
- 人の教育等に掛かるいわゆるソフト面に掛かる費用
- 施設設備に掛かる費用
同じ食品安全の要求事項でもソフト面に力を入れている規格、ソフト面、ハード面に力を入れている規格、ソフト面、ハード面以外に現在の食品安全トピックスに力
を入れている規格
等各規格によって味付けが異なっています。
ISO/FSSC22000とは
通常のマネジメントシステム構築に加えて技術仕様書(TS22002‐1~4)を必須事項として行うように要求、指示しています。
さらに、最近の食品問題トピックスを追加要求事項として加えています。
施設設備面の要求事項は、かなり具体的かつ詳細に要求されており、受審までにこれを見て驚かれる組織様もかなりいらっしゃいます。人による思い込みや勘違い、忘れなど(いわゆる、ヒューマンエラーですね)による食品事故を施設設備面で物理的に発生予防させます。
あと、忘れてならないのは、抜き打ちで、いきなり審査機関から監査されます。大変ですが、いつもちゃんと管理していることを証明にもなります。
ISO22000とは?
上記の技術仕様書を参照して一般衛生管理を構築するように勧めていますが必須条項ではありません。
施設設備面でヒューマンエラーを物理的に予防するFSSCとは違って、ルールや基準、人の教育などでカバーすることで対応することを許容しています。
監査は、年1度で日程、監査対象場所を決めて監査され
ます。
JFS‐A/B規格とは?
ソフト面、ハード面とも一般衛生管理に関してガイドライン、解説書には説明はなされていますが、ISOに比べて、具体的には要求されていないので、ある程度融通がきくともいえます。
まずは、HACCP対応していることを、お客様へ証明するには、ISOに比べて会社の負担も大きくなく、てっとり早いといえます。とってから、ISOと同等のC規格に会う轍鮒アップすることも可能です。(JFS-B規格について詳しく知りたい方はこちら)
認証までにかかる時間とは?
- どの製品を監査の対象にするのか
- 会社の拠点はどこにするのか、全社で受けるのか
- 取り組む人たちが何人いるのか、どの程度HACCPの知識を持っているのか。
- 受ける監査はISOか、JFSか
- すでに認証しているISO規格があるか。(ISO9001など)
などで大きく変わります。
認証にかかる費用とは?
認証までのおおよその期間と費用は以下のようになります。(当社調べ)
1規格 1業種、1事業所、50名程度の場合
JFS-B:100~120万円程度
ISO22000:120~150万円程度
FSSC22000:150~180万円程度
認証をいつまでに取得するのか?
さあ、次はいつまでに認証を取得するのか期限を決めましょう。
期限を決めるには、取引先様から「〇〇年△月までに取得してください。」というように要求されて決めざるを得ない理由によるものもあるかと思います。会社の繁忙期も考慮したいところです。
受ける規格と掛かる時間の目安がついていれば期限については、取引先様にも理解していただけるように努める必要もあります。
特に最初に審査合格をする場合には、ISOの場合には、一次審査の後に二次審査があり、その後に認証登録となります。
取引先からの要望がある場合、指定期限日が受審日なのか認証書登録日なのかを事前によく確認しておくことが大切です。特に、取引条件にされている場合には、特に重要ですね。
スケジュールをどう作成するか?
登録証をいつもらうのか、から遡って、何をするべきか大枠を先に決めると比較的スムースに整理されます。
(下図参照)
上図でわかるように、やはり、組織が最初にするのは、取り組むためのチームを編成です。
そして、その中で中心となって引っ張っていく役割を担うチームリーダーを決めます。
リーダーの方は食品衛生の専門知識が豊富でチームメンバー全員を先導して引っ張っていける人が望ましいでしょう。
リーダーの方はチームメンバーの役割を具体的に決定、あるいは確認し、キックオフの会議の場で確認をします。
キックオフ会議では、作成されたスケジュールの中のどの段階で何をするのかを明確に示しましょう。
例えば下図のような具体的なものを提示してみると、協議すべき点が明確になりますね。
いかがでしょうか。
HACCPの認証と取得にかかる期間・費用について、なんとなくイメージできたでしょうか。
2020年6月から本格施行の改正食品衛生では、日本国内の全食品事業者向けにHACCPの実施が要求されます。
放っておくと法違反になってしまいます。
法律違反していないことを、お客様にどうやって説明しますか?
てっとり早いのは、監査を受けて証明書をもらって表明することではないかと思います。
てっとり早いのは、今のところ、JFS-Bです。
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