【大阪府 ISO9001 金属部品の成形加工業 ISO9001の内部監査支援とは?】
投稿日:2021年9月28日 最終更新日:2024年2月1日
こんにちは、ISOコム マネジメントコンサルタントの柏木 博です。
今回は、金属部品の成形加工、特に、フォーマー加工(コイル材を必要な長さに切断して型に入れ、圧力を加える事により製品を作ります。)や、成型後の穴開け加工や表面処理などについて、お話ししてみたいと思います。
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業界の特性
金属加工業の範囲は広く、大きく分類して”成形加工(鋳造、塑性加工、焼結加工)””除去加工(切削・切断加工、研削・研磨加工、放電加工)””結合加工(材質的結合、機械的結合、化学的結合)”などがあります。
加工対象となる金属についてもバラエティに富んでいます。
それぞれの企業が得意とする加工技術を有しており、その加工技術をベースとして顧客の要求に応じた加工サービスの提供、または部品の製造を実施しています。
今までも、そしてこれからも工業製品の製造を支援する安定した業界です。
どんな事業なのか
ねじ、ボルト、ナット、金属締結部品などの金属パーツの製造の場合、例えば、自動車、二輪車用、弱電機器用、建築部材用、スチール家具用、工具用、油圧機器用等、多岐にわたる業界向けの供給にもつながります。
生産形態は、例えば、お客様から図面を入手、成型工程を設定し、加工工程毎に必要な金型を設計・製作し、この金型を使用し、パーツフォーマー、ボルトフォーマー、コールドヘッダーなどの圧延機を使用し、冷間圧延技術により部品を製造したりする場合もあるようです。
切削加工に比べると、金型の製作が必要になるなど、少量の場合には時間的、費用的に不利ですが、生産数が多い場合には、金型作成後は短時間、小費用で生産できる特徴があります。
また冷間圧延成形の場合、精度の良い部品を製造することが可能です。後処理として、穴開け加工などの作業を行う場合もありますね。
金属加工業の内部監査とは?
ISO9001規格では、内部監査について“自社の要求事項に適合していること”及び“有効であること”が要求されています。
監査で注意することは、規格要求事項はプロセスの一部についての要求でしかなく、
規格要求事項に適合しているだけでは顧客要求に適合した製品をアウトプットすることが担保できるとは限らないことを念頭に置く必要があります。
例えば、ものづくりに関わる情報の流れ、物流、生産管理などについては企業によって千差万別であり、規格で規定することは困難です。
しかし、各社とも当然に自社にマッチした仕組みを構築し、運用することが必要であり、現実に運用されています。
製造プロセスの監査は、インプットからアウトプットに至るまで“自社の要求事項に適合している”適切な製品製造プロセスが構築され、運用されていることを判定する必要があります。
更に、品質方針に沿った製品提供や顧客要求にマッチした製品の提供できていることが必要です。
このために、お客様の要望を反映した“情報”の管理状況と共に、素材からの“物”の加工プロセスの管理状況の両面について適切に運用されていることが必要となります。
内部監査では、これら両面の管理が適切に実施されており、良質の製品が提供できるシステムが構築され、運用されている状況を確認することが必要です。
金属部品製造業にとってのメリットとは?
金属加工業にとってのISO9001認証取得のメリットは、業務プロセスが品質保証能力を実証できることを第三者が証明できるところにあります。
つまり、顧客の要求に従った部品を製作するため、素材の入手から出荷前の製品検査までの作業手順が定められていること、
定められた手順に従って業務が実施されていることが実証できる仕組みとなっていること、が第三者により証明されていることです。
顧客が要求したことを実現する能力を有しており、そのことを外部に立証できる仕組みが出来上がっているということですね。
例えば、自動車産業のティア1メーカー(トヨタ自動車等)、ティア2メーカー(トヨタ自動車の一次下請事業者)である場合には、IATF16949(自動車載部品の品質管理の規格)では、購買先は少なくともISO9001の認証を取得していることが求められています。
従って、これらのメーカーと取引をするためにはISO9001の認証取得は必須となります。
また、ISO9001の認証によって、その会社が作って提供する製品は、お客様の要求事項を満たした製品が提供できる仕組みがあり、継続して運用しているとの信用になります。
業務管理面では、決められたルール通りに仕事ができているかを、作業現場や書類の確認、作業者へのヒアリング等を通じて社内の業務状況をチェックする仕組みができ、不備があれば修正できるようになります。
更に、決められたルール通りに仕事ができていることを前提として、計画している製品のQ・C・D(品質、コスト、配送)が計画通りに製造できているかを監視し、計画通りでない場合には改善・修正することが可能となり、事業運営がより安定していきます。
いかがでしたか?
金属加工業にとって、ISO9001の導入には、いろんなメリットが期待できますね。
不良やクレームが減らない。手直しやクレーム対応に時間をとられて、益々改善ができない。
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