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官公庁工事におけるISO9001、ISO14001取得 電気工事、電気通信工事、消防施設工事

投稿日:2022年9月13日  最終更新日:2023年5月12日


こんにちは、ISOコム マネジメントコンサルタントの岡田 正隆です。

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電気工事、電気通信工事、消防施設工事業の概要とは?

国土交通省、各省庁、東京都、区役所、他官公庁、大手建設会社等が発注する電気工事、電気通信工事、消防施設工事等を請負う場合、顧客(発注者)が定めた「工事仕様書等」に基づいて、

受注した電気工事等の施工計画、施工管理を行って、製品(電気設備、通信設備、消防設備等)を施工します。
これらの製品は公共や民間施設として利用されるため、厳格な品質管理、環境管理が求められているんです。

電気工事、電気通信工事、消防施設工事業とはどんな事業なのか

(1) 工事受注
官公庁は毎年、予算に基づいて公共工事(電気設備等)を競争入札により発注します。
各電気設備の施工会社は、お客様から提示された設計図書に基づいて、工事費を積算し、見積書を提出して、最低価格を提示した建設会社が工事を受注します。

民間工事は民間企業が計画した個別プロジェクトを競争入札により発注します。入札は公共工事と同じになりますね。

(2) 施工計画の策定
工事を受注した建設会社は、現場代理人(工事責任者)を選びます。
現場代理人とは、工事現場で作業現場全体の管理を行う立場の人をいいます。

設計図書に基づき、仮設工事、施工方法、使用重機、外注先等を選定し、施工計画書を作成し、顧客の承認を得ます。

(3) 施工管理
現場代理人は、施工計画書に基づいて、仮設工事、本工事の施工管理を行い、仕様書に書かれた品質基準にマッチした電気設備等を配線したり、組み立てたり等施工していきます。

適切に施工管理を行ったことを証明するための記録(工事写真、試験成績書、点検記録等)を作成します。

(4) 工程内検査、最終検査
工事の進み具合に応じて、施工中の電気設備等が、仕様書に書かれた品質管理基準に適合しているかどうかを確認するために、

工程内の検査、段階確認などの検査等を行い、その結果の記録を作成します。
全ての工事が完了したら、社内の最終検査を行い、電気設備、通信設備、消防設備等が仕様書に書かれた品質基準に合格していることを確認し、

合格していればその旨を顧客に報告し、顧客の最終検査(竣工検査)を受けます。
顧客の最終検査に合格すれば、設備を引き渡します。

ISO9001、ISO14001取得のための支援とは?

官公庁工事の入札対応や発注者からISO9001や14001を取得することを要請されるケースが多いのですが、
最近多いのは、可能な限り短期間でのISO9001、14001の認証取得を要望されるケースです。
この場合、最短で4ヶ月程度でコンサル着手から認証までの支援を行うこともあります。

ただ、そのためには認証を目指すお客様の業務の実態を徹底的にリサーチし、それを品質や環境のマニュアルに、通常業務に負担がかからないように反映することがとても大切です。

このことで、お客様は決して無理することなく、余裕をもって審査に臨むことが出来るようになり、コンサルティング終了後に組織様から、短期間でISO9001/14001が認証取得できた上、システム運用の手間がかからず実効性のある手順であると感謝されることも多くあります。

日本の建設会社はISO9001や14001要求事項の大半を、日常業務において実践していると断言できます。
しかし規格の内容が難解なため日常業務で対応できないと判断し、業務実態とかけ離れた手順をルール化して四苦八苦している建設会社が何と多いことでしょう。

極端に言えば、通常の建設会社がISO9001や14001要求事項の中で実践できていないのは内部監査、品質/環境目標、是正処置くらいではないでしょうか。

現状行っている業務手順をISO9001や14001のシステムで運用することにより、これまでバラバラに行っていたプロセス(業務)が一つに流れの中で行えるようになり、PDCAサイクル(計画→実行→監視→改善)が機能することで、業務レベルの向上が図れるようになります。

ISO9001/14001を認証するメリットとは?

建設会社として、ISO9001、14001を認証するメリットとは何なのでしょうか?

(1) 組織としてのルール決定
少し表現が悪いかもしれませんが、これまで場当たり的に行っていた業務が、決まったルールで体系的に行えるようになります。

決まったルールがないと、その都度やり方が変わってしまい、品質のバラツキ、不良品の発生、納期遅れ、環境対策不備など、お客様、住民のクレームや、監督官庁の指摘につながってしまいます。そんなときには、ISO9001/14001が力を発揮します。

(2) 良質の製品(電気設備、通信設備、消防設備等)を継続して納品するための仕組みが視えるようになり、ルールを社員同士で共有できるようになります。

(3) 新規のお客さまに、会社の仕事の流れをわかりやすく説明できるようになり、対外的な評価があがることが期待できます。

(4) 社員の力量を適切に評価することにより、今後目指すべきレベルが明確になります。また力量向上ために何をすればよいかを各人が理解できます。

(5) 重機、設備、道具類等の故障を減らす対策が打てるようになります。

(6) 品質、納期、環境に対する社員の自覚が生まれ、お客さまからの評価が上がることが期待できます。

建設会社にとって、ISO9001/14001の導入にはいろんなメリットが期待できます。

このようなメリットに対して、「そんなにうまくできていないなあ」 とお感じのあなた。
そのままにしておくのはあまりにももったいないと思いませんか?

実務に役立つISO9001,14001を近い将来への『投資』として、このブログを読まれたこの機会に、一歩前へ進んでみませんか?

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