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ISO22000用語集

投稿日:2025年9月17日  最終更新日:2025年9月17日

ISO 22000は、食品安全マネジメントシステム(FSMS)に関する国際規格であり、食品の安全性を確保するために必要な仕組みを定めています。本ページではISO 22000およびHACCPで重要な用語をカテゴリごとに定義付きで整理しました。

基本概念

ISO 22000

食品安全マネジメントシステム(FSMS)に関する国際規格。食品の安全を確保し、消費者の健康を守ることを目的とする。

食品安全マネジメントシステム(FSMS)

食品供給チェーン全体で食品の安全を確保するための組織的仕組み。

規格要求事項

ISO 22000で組織が満たさなければならない条件。HACCP手法と管理手段が含まれる。

食品安全方針

組織が食品安全に関して掲げる基本方針と方向性。

HACCP関連

HACCP

Hazard Analysis and Critical Control Point(危害分析重要管理点)の略。予防的な食品衛生管理手法。

ハザード

食品に存在する可能性のある健康に害を及ぼす要因(生物的、化学的、物理的)。

ハザード分析

危害要因を特定し、その発生可能性と影響度を評価する活動。

CCP(重要管理点)

食品安全を確保するために特に厳重な管理が必要な工程やステップ。

限界基準

CCPで食品の安全を保証するために守らなければならない基準値(温度、時間、pHなど)。

モニタリング

CCPが限界基準を満たしているかを継続的・定期的に確認する活動。

是正処置

CCPが逸脱した場合に直ちに行う修正対応と再発防止措置。

前提条件プログラム

PRP(前提条件プログラム)

安全な食品を製造するために必要な基本的衛生環境(清掃、施設管理、従業員衛生など)。

OPRP(オペレーション前提条件プログラム)

ハザードを抑制するために運用段階で特別に管理が必要なプログラム。

施設の衛生管理

建物、設備、製造環境を衛生的に維持する活動。

教育・訓練

従業員が食品安全に必要な知識・スキルを習得するための活動。

トレーサビリティと情報管理

トレーサビリティ

食品や原材料がどの経路をたどったかを追跡・遡及できる仕組み。

バッチ管理

同一条件で製造された製品を単位ごとに識別し、追跡可能にする方法。

リコール

安全上の問題が判明した製品を市場から回収する活動。

コミュニケーション

サプライチェーン内外の利害関係者と食品安全に関する情報を共有する活動。

監査と改善

内部監査

組織内部でFSMSが規格や手順に適合しているかを確認する活動。

マネジメントレビュー

経営層がFSMSの有効性を確認し、改善策を決定する会議。

継続的改善

システムを運用しながら食品安全パフォーマンスを向上させる活動。

是正処置

不適合やシステム上の問題を修正し、再発を防ぐ活動。


※本用語集はISO 22000の理解を促進するための要約です。実務適用時は規格原文およびHACCP関連文書をご参照ください。

 

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