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ISOコム通信

ISO45001について 第14回 「9.パフォーマンス評価」 「9.2 内部監査」

2018年8月27日

【この記事の執筆者】小川次郎

コンサル風景

 

前回は、猛暑ということで「暑さとインシデント(事故等)」についてお話させていただきました。

 

“寒さ”よりも、“暑さ”の方が事故の発生が多いこと、熱中症とはどんなものか、その対策についてご理解していただけたと思います。

 

今回は規格の話に戻ってISO45001「9.パフォーマンス評価」の2つ目「9.2 内部監査」についてです。

 

その前にお知らせです。

お知らせ

日本規格協会のHPに「OHSMS(ISO45001)審査員」についてアップされています。

・労働安全衛生マネジメントシステム審査員の資格基準及びその関連文書を2018年8月1日付で制定

・申請は近日中に開始

 

この項は、前回(第12回)の最後に記載しましたが、前項のように「6計画」、「8.運用」だけでなく、ISO45001のシステム全体が機能しているかどうかを定期的(多くは毎年)にチェックすることです。

 

本来なら、経営者or監査室が実施する業務かなと思います。

 

実際、大企業では監査室が経営者の命を受けて、業務監査を実施していますよね。小さな組織では、「法令違反がないか」や「危険な作業をしていないか」を経営者or部所長といったラインの人たちがチェックしているのが精いっぱいで、このような観点で社内業務(作業)を見るという概念はあまり持っておられないのが実情のように思います。

 

もちろん、OHSAS18001を実施されていれば別ですが。

 

「内部監査」という概念は、他のマネジメントシステムを運用しておられない組織ではなじみのない概念かと思います。

 

このシステムを有効に機能させようとすると、監査を実施する人の力量に大きく左右されると言えるでしょう。これには、外部の内部監査員講習を受講されることをお勧めします。

 

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実際の運用は?

では、実際の運用はどうするのかといいますと、ISOでは、ISO19011「マネジメントシステム監査のための指針」というのがあり、監査の内容を示しています。

 

しかし、このマネジメントシステムの主眼は「意図した成果」すなわち「働く人の労働に関係する負傷及び疾病を防止すること、及び安全で健康的な職場を提供すること」のために「OH&Sパフォーマンスを継続的に向上すること」にあります。

 

この主眼に沿った監査を行うことが重要で、あまりこの指針を気にする必要はないと思います。

 

監査対象は?

監査対象ですが、規格あるいは組織で決めた役割分担を担っているところ(部署)を監査します。同じような役割分担を担っているところはサンプリングでも構いません。

 

では、社長は監査対象?

 よく聞かれるのは、「社長は監査対象ですか?」ですが、社長(トップマネジメント)への要求事項(役割分担)もあり、社長も監査対象にするのが望ましいですが、社長を監査するのは難しいですね。外部認証を受けられている組織は、外部審査に任せるのもひとつの方法です。

 

安全巡察(パトロール)の利用

  実施に当たっては、スタッフ部門(オフィス簿門)とライン部門(生産部門)とに分けて考えるのがよいのではないでしょうか。

 

ライン部門(生産部門)については、安全巡察(パトロール)を利用するのが無理が無くて良いように思います。

 

一般的に安全巡察(パトロール)は事故の発生しやすいライン部門(生産部門)を中心に実施されることが多いですね。

 

そこで、年に一度は、この安全巡察(パトロール)に内部監査の要素(目標や文書化、緊急事態、改善等、安全巡察に不足していること)を加えて実施することが、無理な運用にならない気がします。

 

スタッフ部門(オフィス簿門)は、おそらく、安全巡察(パトロール)などは実施されていないでしょうから、規格要求事項や組織の決め事に対する監査を年度末に実施し、ライン部門(生産部門)の監査内容とともに、監査結果をトップマネジメントに報告するのがよいですね

 

【理解のポイント】

★内部監査の主眼は「OH&Sパフォーマンスを継続的に向上」にある

★監査プログラム及び監査結果は“文書化要求事項

注)監査プログラムは単にスケジュールではなく、実施要領的なものを求めていると考えてよいでしょう。この要領の中に規格の要求していることを盛り込んでおくとうまいですね。

 

参考にISO45001規格要求の実施事項を列記しておきます。

a) 監査プログラムの作成(頻度、方法、責任、協議、計画の要求事項、報告を含む)

・前回までの監査の結果を考慮に入れる

b)監査基準、監査範囲を明確にする

c)監査プロセスの客観性、公平性を確保(監査員の選定)

d)監査結果は関連する管理者に報告する。

e)関連する監査結果は、働く人、関係する利害関係者に報告する。

f)不適合に取組むための処置を取り、OH&Sパフォーマンスを継続的に向上させる

 

次回はISO45001「9.パフォーマンス評価」の後半「9.3 マネジメントレビュー」についてお話ししたいと思います。

 

この項は、「9.パフォーマンス評価」の「9.1 モニタリング,測定,分析及びパフォーマンス評価」と「9.2 内部監査」の結果を基にしたトップマネジメントの判断であり、次のスパイラルアップへ向けた改善、方向性、組織の意志のようなものについてです。楽しみにしていてください。

 

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