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ISO9001とISO14001の違い

投稿日:2018年11月28日  最終更新日:2024年10月3日

 

打ち合わせ風景

こんにちは。ISOコムです。

今日は、ISO9001とISO14001の違いについてお話ししてみたいと思います。

 

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このブログの目的

ISO9001とISO14001の特徴、どのような組織が取得しているか、取得すべきか

等についてわかりやすく説明し、今後、ISO9001やISO14001の取得を検討されている会社の経営者、推進責任者の方々の判断の材料にしていただくことを目的としています。

 

マネジメントシステム規格のISOとは?

マネジメントシステム規格とは、ISO規格の中でも、企業や組織が事業運営を行い、目標を達成するための「ルールや手順」を決めた規格で、大凡以下の特徴を持っています。

・国際標準を踏まえた、事業運営をシステム的に行うためのルールを定める必要がある。

・方針や目標を設定して達成するプロセスが必要

・事業運営のため、システムの継続的改善が求められる

・第三者認証制度があり、外部の審査機関から審査を受けて認証され、公や顧客への取引上の信頼の証(ビジネスパスポート)となる。

 

ISO9001とISO14001の目指すところとは?

タイトルは以下の通りで、

ISO9001:品質マネジメントシステム―要求事項

ISO14001:環境マネジメントシステム―要求事項及び利用の手引き

 

品質マネジメント、環境マネジメント、つまり、品質管理と環境管理の規格であることがわかります。

 

目指すところは、

 

ISO9001:良品や良質なサービスを継続して、顧客(発注者)に供給できる体制を作ること。

ISO14001:地球や地域環境に配慮し、環境への負荷をできるだけ配慮した経営をすること。

 

と言えるでしょう。

 

 ■どんな組織、企業が取得しているのか?

ISO9001では、以下の産業が比較的多いですね。

 

製造業(自動車、電機、機械、精密機器など)

建設業(建築、土木、電気、設備、通信等)

情報通信業(IT、ソフトウェア開発、運用保守など)

運輸、倉庫業

電気・ガス・水道業

 

ISO14001では、以下のように、9001と同じ業種も多いですが、情報通信事業の取得は少なく、

電気ガス水道等のインフラ関連や廃棄物関連が多い傾向かなと思います。

 

製造業(自動車、電機、機械、精密機器など)

建設業(建築、土木、電気、設備、通信等)

運輸、倉庫業

化学工業

製紙・パルプ業

商社・卸売業

廃棄物収集運搬業、処分業

 

 ■どんなきっかけで取得しているのか?

弊社の感覚値ではありますが、ISO9001、14001ともに、95%程度は、顧客(発注先)、親会社からの取得要求という印象を持っています。

建設業の場合には、入札条件や総合評価方式で、取得の場合に加点になるなどの背景が結構多いと思います。

 

■自主的に取得する場合とは?

一方で、自主的に取得する組織、企業もあります。

 

ISO9001:

  • 不良やクレームを減らしたい、歩留まりをよくしたい
  • 業務の標準化をして、人による品質のばらつきを抑えたい
  • 新規顧客を獲得したい
  • 企業イメージの向上、競合他社との差別化
  • 創業者から次世代に会社を継承する際に、会社としての仕組みを整えたい

 

ISO14001:

  • 企業イメージの向上、競合他社との差別化
  • 環境配慮を会社の使命として掲げた
  • SDGsに取り組むうえで、具体的な取り組みのベースとする
  • 地域住民の生活環境への配慮
  • CSRの一環として取り組む

 

これら、自主的な取得理由は、顧客要求で取り組んだ組織や企業も、結果的に継続して取り組むうえでの目的や目標となっているケースが多いと思います。

 

■ISO9001とISO14001の要求事項の違いとは?

先に述べましたように、

ISO9001:良品や良質なサービスを継続して、顧客(発注者)に供給できる体制を作ること。

ISO14001:地球や地域環境に配慮し、環境への負荷をできるだけ配慮した経営をすること。

ですので、

 

ISO9001には、製品やサービスを顧客(発注者)へ提供する際に、不良やクレームの発生につながらないよう、予防に重点を置いた要求事項が並んでいます。

 

■ISO9001の要求の特徴とは?

ここから具体的な要求事項を抜粋して解説していきます。

 

例えば、ISO9001では、

 

引き合い時には、以下を見直し記録することを要求しています。

a)製品やサービスに関する要求

b)上記要求以外の暗黙の了解のような要求

c)自社として守ると決めている事項

d)製品やサービスに関する法規制

e)以前の契約や注文と異なる要求

 

設計時には、以下を考慮し、記録することを要求しています。

a)製品やサービスの機能やパフォーマンスに関する要求

b)以前の類似した製品やサービスの設計した際に得られた情報

c)関連する法規制

d)自社が実施することをコミットしている,標準又は規範

e)製品やサービスの性質が原因で起こる可能性のあるトラブル、事故等

 

イメージできますでしょうか。

 

不良やクレームが起こらないように、その原因となる要素を、引き合いや設計段階で潰しておくための予防的な要求がずらっとならんでいますね。

 

■ISO14001の要求の特徴とは?

一方、ISO14001では、規格の前半部分に、以下のメインとなる要求が書かれています。

 

組織は,環境マネジメントシステムの定められた適用範囲の中で,ライフサイクルの視点を考慮し,組織の活動,製品及びサービスについて,組織が管理できる環境側面及び組織が影響を及ぼすことができる環境側面,並びにそれらに伴う環境影響を決定しなければならない。

環境側面を決定するとき,組織は,次の事項を考慮に入れなければならない。

という要求があります。ちょっと難しい表現ですね。

 

わかりやすく言いますと、

 

事業活動を通じて、どんな資源、エネルギーを使い、どんな製品やサービスを作りだし、何を排出したり、廃棄したりしているのかを洗い出して、自社以外にも影響を及ぼせるなら、そこも範囲に入れて、地球や地域にどんな影響を及ぼしているのかを決める、ということです。

 

更に、この後の要求の中で、これらの影響を決めて、特に大きな影響と判断する事項については、減らしたり、なくしたり、代替措置をとったり。

 

逆に、いい影響を及ぼすことについては、更に増やしたりしていくことや、環境に関連する法規制を守ることも要求しています。

 

つまり、環境法規制を守り、更に企業努力できる環境配慮を行い、協力会社等にも呼びかけて自社だけでなく、広く環境配慮した事業活動をすることが、ISO14001の要求と言えます。

 

随分、ISO9001とは要求が異なることが、お分かりいただけるのではないでしょうか。

 

■レベルの要求はない

ここまで読んでいただきますと、

『結構ISOって厳しい要求だなぁ』と感じられるか、

『意外に当たり前のことを言っているなぁ』と感じられるかは、

人それぞれかなと思いますが、

 

どの程度まで実行するかは、規格の要求にはありません。

つまり、『できる範囲でやる』というのがISO規格の基本的なスタンスです。

環境法規制は守るのは必須ではありますが、これは法規制なので仕方有りませんね。

 

まとめ

いかがでしょうか。

ISO9001とISO14001の違いについて、お話ししました。

 

ISO9001は、良品や良質なサービスを継続して、顧客(発注者)に供給できる体制を作ること。

ISO14001は、地球や地域環境に配慮し、環境への負荷をできるだけ配慮した経営をすること。

 

これを自社でできる範囲やればいい、ということになります。

今後、ISO9001やISO14001の取得を検討されている会社の経営者、推進責任者の方々の判断の材料にしていただけましたら幸いです。

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