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ISOコム通信

ISO45001 の建設工事工事入札における優位性

2019年5月16日

【この記事の執筆者】小川次郎

現場作業員

こんにちは、ISOコム マネジメントコンサルタントの小川次郎です。

ISOコム通信にアクセスしていただき、ありがとうございます。

今回は “ISO45001 の工事入札における優位性”についてです。

 

ISO45001の認証を受け。あるいは、ISO45001活動に取り組むということは、

ISO45001システムの目的

“働く人の労働に関係する負傷及び疾病を防止すること”

及び“安全で健康的な職場を提供すること”—

に向かって努力するということなので、ISO45001活動により、労働環境が良くなり、災害も減少し、健康被害も減少して行くはずなので、このような企業(組織)は当然、公官庁の入札案件でも当然、評価されるはずですね。

現実にこのような労働環境の良化の結果(事故の減少等)は評価されています。

 

現在の工事入札における基本事項に関わる“経営事項審査”の総合評定値や建設工事における“総合評価方式入札(現在工事入札の主流)”の評価点(発注者別評価点)には反映されています。

当然、各々の工事評価点にも反映されていますよね。また、事故を起こせば、指名停止等のペナルティーもありますよね。

 

しかし、ISO45001の認証そのものの評価はどうなのでしょうか。その対応は、公官庁によって異なっています。それはなぜなのでしょう?

 

国(国土交通省)は、建設各社の談合問題発覚後のダンピング受注の横行による公共工事における品質の問題に危機感を抱き、平成17年3月31日に“公共工事の確保の促進に関する法律”を制定しています。

 

この法律の中に·“発注者は、入札参加希望者の技術的能力を審査しなければならない”とあり、入札参加希望者の技術的能力を審査のために“総合評価方式”を導入することとしています。

総合評価方式の評価点(発注者別評価点)に一定の基準は決めているものの、地域性を考えて弾力性を持たせて決めてよいとしています。

この“発注者別評価点”の中の“安全対策の項目”に“労働安全衛生マネジメントシステム(以下OHSMSと表示)の認証取得”という要素があります。

 

ただしこの項目の中身は発注者ごとに決定してよいことになっているため、発注者ごとにバラツキが出ているのが現状です。

 

現状、“OHSMSの認証取得(建災防のCOHSMSやOHSAS18001も含めて)”を総合評価の評価項目に加えている国及び都道府県レベルで私が把握しているのは、九州地方整備局、鹿児島県、山口県、三重県、長野県、青森県です。

 

では、具体的にどのような仕組みになっているかといいますと、どの発注者も評価点の配分が多少異なるのですが、総合評価方式の運用の仕方は基本的に同じなので、三重県の例で説明しますと以下のようになります。

 

建設工事の場合は除算式という方法が取られています。実際には結構複雑なので、1例として、建設工事の内土木一式工事で調査基準価格以上の場合を例示すると以下のような考え方になります。

―――――――――――――――――――――――――――――

基準評価値=標準点/予定価格(税抜き)

評価値との比較により補正の有無の判定に使用

 

評価値  =(標準点+加算点)/入札価格(税抜き)

この値により落札業者の判定に使用

 

加算点  =得点の合計×加算点満点/換算前加点満点

※       換算前加点満点:各評価項目の小項目における配点の満点の合計

 

標準型の場合のマネジメントシステムの評価得点(土木一式工事の値)

EMS:1~5点、QMS:3点、OHSMS:5点

加算点満点=35点、換算前加点満点=353点

 

OHSMSの評価得点5点の場合を計算する

5(OHSMSの評価得点)×35(加算点満点)/353(換算前加点満点)=0.496(加算点)

 

評価値=(標準点:100+加算点:0.496)/入札価格(税抜き)

 

したがって、評価値には、約0.5%貢献します。

 

この値により落札業者の判定に使用するので、OHSMSを取得していると、取得していない場合に比べて0.5%有利に働きます。この値は小さいように見えますが、応札各社の評価値は比較的僅差のことが多いので、結構大きな差と言えます。

 

【参考】建設工事における評価項目、評価基準及び得点配分の標準(土木一式工事)

【参考】建設工事における評価項目、評価基準及び得点配分の標準(土木一式工事)

※ 黄色箇所は項目合計点の範囲内で配点配分変更可能

 

詳細は三重県のホームページの「三重県総合評価方式の運用ガイドライン」を参照して下さい。

また、他の公官庁も総合評価方式の考え方(国土交通省がガイドラインを作成している)をほぼ同じであり、評価得点の対象や得点そのものが多少異なっているのが実情です。詳細は各公官庁のホームページを参照してください。

 

どうですか、建設工事における総合評価方式を用いた入札方法について少しでもご理解いただけましたでしょうか。

今後、労働安全衛生の評価がどのようになって行くのかは分かりません。

しかし、労働者不足が深刻さを増し、結果労働災害が相対的に増加傾向にある昨今、労働安全衛生の問題はますますクローズアップされ、OHSMSの重要性、中でもISO45001の重要性が増してくることは間違いないでしょう。

 

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次回は、「ISO14001:リーダーシップ及びコミットメント」ついてお話しようと思っています。期待しておいて下さい。

ISOコム マネジメントコンサルタント 小川 次郎

 

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