JFS規格とは何か。簡単に説明する。
2020年4月6日
こんにちは。
今回のテーマは“JFS規格とは何か。簡単に説明する。”です。
ちなみにJFSは「Japan Food Safty」の略称です。日本語の読み方としては「ジェイエフエス」です。
これはそもそも論の話ですが、JFS規格が2016(平成28)年1月に立ち上げられて3年になる昨今においても、製造メーカーを含む食品事業者の方や、都道府県の公的な職務の方からも質問を受けることがあります。
おそらく
ご自分の事業の中でのJFS規格をどう活用したらよいのか?
について、疑問を感じておられるためだと思います。
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JFS規格の序文とは?
この質問に回答するために、JFS規格の序文を確認してみましょう。
そこには以下のように書いてあります。
「本規格は、一般財団法人食品安全マネジメント協会が作成した規格であり、組織が安全な製品を製造するための取組みを向上させるために使用することができる。特にB、C規格においてはHACCP7原則12手順を含んでいる。」
これが序文ですが、これだけではなかなかわかりづらいですよね。言葉の中身を知らないと、何を言っているのかさっぱり分かりませんね。
もう少し調べていきましょう。
JFS規格立ち上げの目的とは?
JFS規格は何の目的で立ち上げられたのでしょうか。
この規格を作成したのは、「食品安全マネジメント協会(JFSM)」ですがこの団体を設立することを後押ししたのは農林水産省なんです。
その当時の農林水産省によるJFSM設立の趣旨は次のようになっています。
1)食品関係事業者の食品安全、品質管理及び信頼確保 の取組を向上させること。
2)食品安全管理等に係る取組を標準化することにより、 食品事業者の安全管理等に係
るコストの最適化を図ること。
3)食品事業者の取組や食品の取扱いの透明化を図り、 関係事業者や消費者の選択や信頼に寄与すること
1)食品関係事業者の食品安全、品質管理及び信頼確保 の取組を向上させることとは?
協会設立の柱であり、JFS規格立ち上げの主目的と言えます。
ISO、FSSCやSQF等、敷居の高い国際規格認証に取組まなくても、日本発信の規格で表現がわかりやすく取組み易いものがあれば、食品安全事業者の取組向上は進むことは間違いないですね。
これは今回の「HACCP制度化」の目的にもなっていますね。
2)食品安全管理等に係る取組みを標準化することにより、 食品事業者の安全管理等に係るコストの最適化を図ることとは?
今まで大手の小売店、サプライチェーン(原材料の調達、製造、生産管理、物流、販売までの連続したシステム)毎にHACCPを作成し、食品メーカーへの2者監査(発注者が発注先の製造工場などを訪問して監査すること)に使用している実態があり、発注者側の人手や人件費、時間などのムダが多く、余計なコストや時間が対象となる食品事業者にもかかってきました。
食品安全管理の取組を標準化し、1本化することで、かなりのコスト、時間の軽減につながると考えられます。
3)食品事業者の取組や食品の取扱いの透明化を図り、 関係事業者や消費者の選択や信頼に寄与することとは?
これはJFS規格の認証を取得していれば、発注者が安心して取引ができるというような、お墨付きになるということです。
これまでは都道府県のHACCPや各食品事業団体のHACCPを取得していても、発注者、実際に食べる消費者、その他取引を考えている会社や人にとっては、基準がばらついていて、今一つ選択、信頼していいものか、迷う部分もあったようです。
しかしながら、日本発信の、言わば日本共通ブランドの規格認証であれば、安心して取引したり、選択して購入しようという決め手になると思います。
JFS規格とは日本で生まれた、国際的に通用する初めての食品安全規格です。
今まで私たちは、諸外国で生まれた規格(ISO22000や、ISO/FSSC22000、SQF等)に取組、そのお墨付きをもって、自社の製品の安全を取引先や消費者に証明しようとしてきたわけです。
しかしながら、これからは大手を振って、私たちの国、日本で生まれたJFS規格という規格を食品安全の標準化の取組みとして自社の製品の安全性を国内はもとより世界の取引先や消費者に向けてアピールできる時代になったのです。
おわりに
いかがでしょうか。
「JFS規格とは何か」についてお分かりいただいたでしょうか。(更に、JFS-B規格の特徴やメリットに興味があるかたはこちらまで!)
そもそも何を目的としてこの規格立ち上げられたのか分かれば、自分たちの会社にフィットした取組み、活用方法も自然に見いだせることがお分かりいただけたでしょうか。
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私どもISOコムでは、JFS規格の認証を何のためにとるのかという目的に沿って、その目的を達成するための方向性、スケジュール、取り組むべき課題、ルール作成、運用方法、監査の受け方、監査後の指摘フォローまでを都度、わかりやすく丁寧に解説します。
そして、ご理解いただいた上で、自分たちでシステムを運用できるようサポートいたします。JFS-A/B/C/G規格の全てに対応可能です。
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