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ISOコム通信

FSSC22000取得のメリット・デメリットを解説

投稿日:2022年6月7日  最終更新日:2024年9月25日

皆さん、こんにちは。

 

ISOコム マネジメントコンサルタントの青森 誠治です。
ISOコム通信をご覧いただきまして、ありがとうございます。

 

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このブログの目的

これからFSSC22000を取得を検討しておられる経営者、工場長、責任者の方々が、

FSSC22000取得することで得られる、メリットとデメリットについて、理解され、

取得目的を明確にしていただき、経費としてではなく、投資として、前向きに検討いただく材料として、

有効に活用いただくことを目的としています。

 

結論

メリット :ずばり、安全な食品が製造できることです。
デメリット:これまでのルールを変えるための人手や時間、コンサルを採用する場合の外注費用がかかる、というところでしょうか。

では、具体的にお話ししていきましょう。

 

FSSC22000は国際的な食品安全の認証規格です。

FSSC22000とは、Food Safety System Certification 22000の略で、

安全な食品を製造する、仕組み作りのための認証規格です。

 

認証を取るには、直接的な利害関係がない第三者によって、審査を受けなければならないので、

その企業が、安全な食品(食品以外にも食品の包装容器なども含みます)を製造できる仕組みを、持っているということが、客観的に評価されます。

 

また、FSSC22000は、GFSI(国際食品安全イニシアチブ:Global Food Safety Initiative)という、

食品安全と人の健康向上を目指す、世界的な団体によって承認されているため、

衛生管理の仕組みが、国際的な標準を満たしているということになります。

 

世界各国で、文化や法律は異なりますが、

海外でも通用する認証を持っていると、自社の製品が安全です、というのが伝えやすくなります。

 

最近は、海外への輸出を増やそうとする企業が、多くなっていますので、そのような企業にとっては、非常に有意義なんですよ。

 

最大のメリットは安全な食品が製造できること

FSSC22000は、食品安全のための認証ですから、

要求事項に従って仕組み作りをすると、製品の安全性を高めることができます。

 

例えば、要求事項にはHACCPの7原則 12手順も含まれますので、

原材料や製造工程で発生する可能性がある、危険な要因(食中毒を起こす菌や化学物質、硬い異物など)を

予測(これをハザード分析と言います)し、

製造工程で、どのように予防するかを、事前に決めておかなければいけません。

 

製造工程の管理以外にも、安全な製品を製造するためには、

安全な原材料を仕入れることも大切ですし、働く従業員さんが、食品安全に関する知識や経験を持てるように、教育の仕組みを作る必要があります。

 

それ以外にも、FSSC22000の要求事項には、過去にニュースで取り上げられたこともあるような、

意図的に、有害な物質や異物の混入や、食品の偽装の予防も含まれていますし、

 

食品の製造を、衛生的な環境で行うことができるように、前提条件プログラムと呼ばれる、衛生管理をしておく必要があるんです。

 

FSSC22000では、衛生管理は実施するだけではなく、きちんとできているかを、定期的に確認する必要があります。

 

このような取り組みを行うには、知識や経験も必要となりますので、

自社だけで実施するのが心配な場合は、外部のコンサルタントに教わりながら実施すると良いでしょう。

 

これらの取り組みを、運用し続ける、そしてより良いものに改善していくことが、

FSSC22000に取り組む際の大切なポイントです。

 

現場の従業員さんが、衛生面で気付いたことを改善したり、品質管理の部署が定期的に現場を確認したり、

外部のコンサルタントに依頼して、チェックしてもらっている企業もあると思いますが、

そのような改善の取り組みをすることで、より安全な製品が製造できるようになるんですね。

 

ISO22000を取得するデメリットとは?

このように、FSSC22000を取得すると様々なメリットがあると、お話しをしましたが、

反対に、取得した場合のデメリットはあるのでしょうか?

 

取得するためには、FSSC22000の要求事項に、自社の仕組みが適合しているのかの確認をして、

足りない部分は、ルール作りをするなどの準備が必要となりますので、

今までとルールを変える必要があるかも知れませんし、

そのための人手や時間がかかる、というのはデメリットに感じるかも知れませんね。

 

仕組み作りを自社だけでするのが難しい場合には、

コンサルタントの指導を受ける

社内で仕組みをチェックする

内部監査員と呼ばれる人材を育てる

 

のに、必要に応じて外部の研修を受ける、という準備費用が掛かる場合もありますし、

認証のための審査費用も必要です。

 

でも、それらは会社の仕組みを、より良くするために必要な費用ですから、

デメリットというよりも、メリットを生み出すための投資とも考えられるのではないでしょうか。

 

気を付けておきたいのは、FSSC22000の要求事項以上に、過剰な仕組みを作らないことです。

会社に合わない仕組みを作ってしまうと、

 

決めたルールが守れなくなった、

審査の直前に慌てて書類を揃えために残業しないといけなくなった

 

というような失敗をしてしまう場合があります。

 

こうなると、FSSC22000の認証取得が、デメリットになってしまうかも知れませんね。

 

費用面など、一見デメリットに見えることもあるかも知れませんが、

上手く仕組みができれば、かけた費用以上のメリットが生まれます。

 

自社の状況に合わせて、最適な仕組み作りをしたいですね。

どこから手を付ければ良いか分からない、せっかく挑戦するならメリットを最大限にしたい、

そんな場合は、外部のコンサルタントの活用を検討してみてください。

 

ISOコムでは、経験豊富なコンサルタントが、皆さんの会社に、最適な仕組み作りをお手伝いします。

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