解説「リーダーシップ」 ISO22000 2018年度版改訂
投稿日:2018年10月2日 最終更新日:2023年5月12日
みなさん、こんにちは!
今日はISO22000の2018年度版改訂の【リーダーシップ】についてご説明します。
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5.1リーダーシップ及びコミットメント
・旧版では「経営者の責任」という見出しだったが、2018年版では特にトップマネジメントの重要性を強調した要求事項となっている。
・旧版では5.1.a~e までの5項目の短く簡潔に書かれたもので、抽象的な印象もあったが、2018年版ではそれが解消されている(項目はa~h の8つ)。
・特に法令遵守を重視した内容が盛り込まれ、顧客重視への偏りを防止。
(顧客の求めであっても、法令を逸脱することがあってはならない)
【理解のポイント】
・マネジメントシステム規格の共通原則7原則のうち、「リーダーシップ」を独立させた要求事項となり、FSMSにおけるリーダーシップの重要性を強調している。
・トップは a~h 8項目について、具体的に活動内容を把握しておかねばならない。
・権限を委譲する場合も、各部門の責任者(プロセスオーナー)がその責任の領域においてリーダーシップを発揮できるよう管理者層の役割を支援する。
5.2食品安全方針
5.2.1 食品安全衛生方針の確立
・旧版でも同じ見出しで「食品安全方針を明確にする」ことが記載されているが、2018年版では、「食品安全方針の確立」を独立した箇条とし、「食品安全方針」の内容をより具体的に規定している。
5.2.2 食品安全方針の伝達
・同様に旧版の「5.2 食品安全方針」に記載されていた内容だが、利害関係者に対する伝達を含め、「食品安全方針の伝達」の重要性から、分離独立した箇条。
【理解のポイント】
・食品安全方針は組織の経営方針から乖離してはならず、また具体的に取り組み内容を明確にし、さらに達成度が判定可能な食品安全目標の設定やレビューのための枠組みを明示しなければならない。
・食品安全に関する力量を確保する必要性に対応するよう明記された。
・「伝達」では食品安全方針を規定しており、文書化した情報の維持、組織の各レベルへの伝達、理解、適用、必要に応じて利害関係者が入手できる状態に保たねばならない。
5.3 組織の役割、責任および権限
5.3.1 トップマネジメントに対する要求事項で、食品安全チームとそのリーダーに責任と権限を分担し、組織全体に周知、理解、実行状態にしておくことを求められている。
5.3.2 食品安全チームリーダーの責任について述べられ、FSMSが確立され、実行され、維持され、更新されることが確実になるよう求められている。
5.3.3 食品安全チームメンバーの他、組織全員の責任について述べられ、FSMSに関する問題が発生したときは、既定の担当者に報告する責任が求められる。
【理解のポイント】
・食品安全の維持・促進のための役割分担が明確になっていることが重要。
・文書類(文書化した情報)として、食品安全マニュアル、職務分掌規程、手順書、
FSMSメンバーの組織図、などが必要。
・またFSMSチームリーダーや内部監査員らの食品安全に関する力量を示すものも
必要となる。
その他、ISO22000改訂のポイントはこちらをご覧ください。
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