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ISOコム通信

第6回 ISO14001解説 2015年度版 改正(改訂)で使われている用語について

投稿日:2018年1月15日  最終更新日:2024年12月8日

【この記事の執筆者】亀田昭子

こんにちは。ISOコム マネジメントコンサルタントの亀田 昭子です。

このブログにアクセスしていただき、ありがとうございます。

 

私がISO認定取得のコンサルティングを行っている時、

お客様の皆様から「ISOの用語の意味が分からないよ」というコメントを

たくさんいただいています。

 

そのため、私のコンサルティングの中でご要望がある時は、

ISOで使われている用語の説明を行っていますので、

その中の2点について今回のブログで説明したいと思います。

 

ISOの要求事項は、もともと英語のため、その意味を忠実に訳すとわかりにくく

なってしまうことから、カタカナ語で記載されている箇所が多くあります。

既に日本語として定着している用語は、カタカナでも皆様に理解されていますが、

聞いたことはあるが、この言葉の意味は何だろうというものが規格の中から

たくさん出てきています。

 

まず初めにコミットメントとはどういう意味でしょう?

 

今回の要求事項の中にリーダーシップ及びコミットメントが要求されています。

ISO14001だけでなく、ISO9001等他のマネジメントシステムでも使われています。

コンサルティング時にこの意味を質問すると「うーん」と首を傾げられる場合があります。何となくはわかっていても意味と言われるとね、となります。

 

コミットメントの意味を検索すると

「公約、確約、責任」「宣言・宣誓・約束」「その行動しかとれないようにするような

実効性のある仕組みをつくることを意味する」と出てきます。

リーダーシップのコミットメントとは、リーダーであるトップマネジメント(経営者)の

公約ということになります。

 

トップマネジメント(経営者)は、ISO要求事項の5.1項で要求されていることを

自ら実証することによって、マネジメントシステムに対して主導権を持ち、

責任を持っていることが要求されています。

今までこれは管理責任者の役割でしたが、トップマネジメントが実施することを

2015年度版では、要求されています。

 

次にライフサイクルとはどのような意味でしょう?

 

ライフサイクルは、6.1.2項「環境側面」の中に出てきます。

ライフサイクルを辞書で調べると

「①生活環、②人間の一生をいくつかの過程に分けたもの、③ある製品が開発され、

発展普及し、やがて新製品の開発によって衰退する一連の過程。製品の一生。」という

意味が出てきます。

ISO14001でのライフサイクルは、資源の採取から製品の廃棄・リサイクルまでの一連の

過程の各ステップになります。

ライフサイクルを考慮するとは、環境側面を検討する時に皆様の会社の中の

プロセスだけでなく、製品に使われる資源の採取から製品を廃棄・リサイクルするまで

全体を考慮することが要求されていることを意味します。

 

他にもパフォーマンス、リスク、

ISO9001では、トレーサビリティ、リリース、インフラストラクチャーなどの用語の

意味について質問がよくあります。

 

コンサルティング時に説明していることを文章にするのはとても難しいですね。

今回のブログでは、説明を文章にすることの難しさを感じました。

 

次回は、ISO14001:2015年度版改正(改訂)8.1項「運用の計画及び管理」について

考えていきたいと思います。

 

今回の記事はいかがでした?

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【ISO14001に関する過去記事】

4.1項「組織及びその状況の理解」、4.2項「利害関係者のニーズと期待の理解」、6.1項「リスク及び機会の取組み」について(その1)

4.1項「組織及びその状況の理解」の「内部及び外部の課題」について(その2)

4.2項「利害関係者のニーズと期待の理解」について(その3)

要求事項6.1.2項「環境側面」について

要求事項6.1.3項「順守義務」について

要求事項8.1.2項「緊急事態」について

改正(改訂)で使われている用語について

化学物質640品目の対応について

8.1項 運用の計画及び管理について

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