無料でご相談 「合格保証」不合格は紺サル費用全額返金

ISOコム通信

ISO45001について 第3回 「4 組織及びその状況」

投稿日:2018年2月28日  最終更新日:2023年5月12日

【この記事の執筆者】小川次郎

講座風景

こんにちは、ISOコム マネジメントコンサルタントの小川 次郎です。

このブログにアクセスしていただき、ありがとうございます。

 

前回は、「意図した成果」及び「規格独特の用語」についてお話させていただきましたが、

今回はISO 45001の要求事項の「4 組織の状況」を中心にお話させていただきます。

 

ISOコム株式会社 お気軽に今すぐご連絡ください!

ISOの認証取得・更新・スリム化の支援はお任せ下さい!

  • 東京
  • 大阪
  • 名古屋
  • 神戸
  • 福岡

会社案内ダウンロード

システムを構築するうえで、組織の状況を確認しておく

この4項には、「4.1 組織及びその状況の理解」「4.2 働く人及びその他の利害関係者のニーズ及び

期待の理解」「4.3 OH&Sマネジメントシステムの適用範囲の決定」「4.4 OH&Sマネジメント

システム」の4つの項番が設けられております。

 

この4項は、システムを構築するうえで、組織の状況を確認しておきましょうということですね。

 

4項の中の一つ目「4.1 組織及びその状況の理解」と2つ目「4.2 働く人及びその他の利害関係者のニーズ及び期待の理解」は、互いにリンクしているのですが、組織のシステム構築に当たって、

自分たちの業務プロセスをよく理解して、安全衛生上の課題(規格は内部及び外部の課題)を

はっきりさせましょうと言っています。

 

そして、これにはISO45001では“働く人及びその他の利害関係者のニーズ及び期待を理解しておく必要がありますね”と

いうことですね。

 

具体的には、安全衛生に関して、顧客、エンドユーザー、監督官庁、同業他社、下請負者、地域社会も含めた社会等の外部の利害関係者の認識や価値観みたいなものが、外部の課題であり、組織の働く人(前回に定義した、労働者より広い概念)の認識や価値観やガバナンス(組織の掌握)、力量、組織のシステム上の問題みたいなものが内部の課題であり、これらを把握しておくことが重要であり、これらの要望というか、要請に答えて行くことがこのシステム構築に重要だと言っているように思います。

 

これでも分かり難いですね。もっと具体的に例示すると、以下のようなことです。

安全衛生に関しての「働く人及びその他の利害関係者のニーズ及び期待」を洗い出し、

それに答えて行くのに必要な課題は何かということですね。

 

思いつくままに列挙しただけでも、以下のようなものが考えられます。

 

  • ・設備(が貧弱である)
  • ・必要な有資格者(が不足している)
  • ・管理システム(が脆弱である)
  • ・働く人の年齢層(が偏っている)
  • ・必要な作業員の数(が不足している)
  • ・ヒヤリハット的な事項も含めて、災害情報管理(ができていない)
  • ・法令情報の収集、周知(に問題がある)
  • ・法令順守(が徹底されていない)
  • ・健康管理(が不十分である)
  • ・近隣住民或いは地域社会、広域な社会(世論)への広報活動(が不足している)
  • ・下請負者或いは委託業者へのコミュニケーション(が不足している)
  • ・ヒヤリハット的な事項も含めて、災害件数、災害予備軍が(同業他社に比較して多い)
  • ・衛生管理(がまだまだである)
  • ・組織の立地(が住宅地域にある)
  • ・ ・・・・・

 

このように書き出すと、何となくイメージが湧きますね。

( )の前までが「ニーズ及び期待」であり、( )内まで含めると「課題」と言えますね。

システム構築にあたって、みんなで、ブレーンストーミングするとよいですね。

 

次は、「4.3OH&Sマネジメントシステムの適用範囲」ですね。

 

適用範囲はOH&Sマネジメントシステムを確立するための機能、責任及び権限を持つ限り、

全体でも部分でも良いのです。ただし、利害関係者の誤解を招かないものであることが望ましいですね。

 

つまり、組織の自由に決めてもよいのです。

 

例えば、全社、○○工場、○○支店、○○作業所、もっと細かな単位である○○生産ラインでもよいのです。

 

ただし、一旦適用範囲を決めると、その適用範囲には、この規格要求事項をすべて満たす必要があります。

 

また、この適用範囲は文書化及び利用可能な状態(利害関係者の要求があれば公開する等)を求められていますので、注意を要します。

 

このシステムは、すべての業務プロセス、すべての働く人(従事者)が関わらないと上手く行かない

システムなので、私の経験から言えば、小さな単位で、スタートして、拡大していく方が、

上手く行くように思います。

 

次の「4.4労働安全衛生マネジメントシステム」は、“この規格の要求事項に従って、

システムを作って、実施、維持、改善してくださいね”ということだけです。

どうですか、このシステムにチャレンジしてみようという気になりましたか。

 

次回はISO45001「5 リーダーシップ及び働く人の参加」すなわち、“組織のトップのするべきこと”と

働く人のするべきこと”についてです。

組織はトップが旗を振らないと動きません。また、同時にそれだけでは上手く行きません。

それには下の者の協力も必要ですね。そんなことが書かれています。

次回も見てくださいね。

 

【ISO45001についての記事】

【第1回】 ISO45001:2017の発行の動向と既存のシステムとの大きな変化

【第2回】「意図した成果」及び「規格独特の用語」

【第3回】「4 組織及びその状況」

【第4回】「5 リーダーシップ及び働く人の参加」

【第5回】「6 計画」

【第6回】「6 計画」

【第7回】「6 計画」「6.2 OH&S目標及びそれを達成するための計画策定」

【第8回】「7 計画」 「7.1 資源」「7.2 力量」「7.3 認識」

【第9回】「7 計画」 「7.4 コミュニケーション」「7.5 文書化した情報」

 

認証取得のお手伝いをします!45001のコンサルティングなら当社にお任せください!

ISO45001労働安全衛生の要求事項はこちら

その他のISOがわかる解説記事を読む

今すぐ無料でお問合わせ&ご相談

ISOの取得・スリム化・お見積についてご相談ください。担当者がすぐにご連絡します。
お急ぎの方はお電話(0120-549-330)でも承っております。

貴社名
お名前必須  お名前を入力してください。
住所 
メールアドレス   半角英数字
電話番号必須  電話番号を入力してください。   半角数字 (例) 03-1234-5678
お問い合わせ内容 

当社の個人情報のお取り扱い方法に同意いただける場合は「確認する」ボタンを押してください。