リスク及び機会への取り組みとは? ISO9001 2015年版 具体例
投稿日:2017年12月25日 最終更新日:2024年10月1日
こんにちは。ISOコムです。
今回は、ISO9001 2015年度版(改定/改正)のリスク及び機会について考えてみたいと思います。
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このブログの目的
ISO9001:2015の6章で要求されている、リスク及び機会について、 何を要求されているのか、具体例の紹介を通じて、 審査にスムーズに合格する一助としていただくことを目的としています。
リスク及び機会とは?
ISO9001 2015年版(改定)では、“リスク”への取組みということが要求されるようになりました。
6.1 項で“リスク及び機会への取組み”というタイトルで、取組む必要があるリスクを決定し、取り組み方法を決定したうえで取組むことが要求されています。
“機会”の原文は“opportunity”となっていますので、いわゆる好機と捉えればよいでしょう。
これに対し、“リスク”はISO9000 2015年版(改正/改定)では『不確かさの影響』と定義されていますが、定義の注記5で『“リスク”という言葉は、好ましくない結果にしかならない可能性の場合に使われることがある。』とあることから、ここでは好機の反対と捉えてよさそうです。
簡単に言ってしまえば、リスクは心配事、機会はチャンス。っていうところでしょう。
外部内部の課題、利害関係者ニーズ期待を放置していて心配なことを「リスク」、
その状態に積極的に取り組むことがチャンスになれば「機会」ととらえると、結構すんなり入ってくるのではないでしょうか。
リスクと機会の具体例とは?
次に、リスクと機会の具体例を考えてみます。
例えば、あなたの会社が自動車のエンジン周りの金属部品を作っているとしましょう。
自動車業界では、現在EVシフトが進んでいます。これは外部課題になり得ます。
電気自動車が増えると、自社の製品は今後も売れるのか。そうすると、以下が考えられます。
リスク:部品点数の減少による売り上げ減少
機会:EV化へ向けた製品開発力の強化、四輪、航空業界向け製品への取り組み
このように考えれば“リスクへの取り組み”は特に難しいことではなく、どの会社でも、経営者が普通に考えていることであることがわかります。
ちなみに、規格では、外部内部課題、利害関係者ニーズ期待、それに関するリスク及び機会を文面にすることを要求してはいません。
ですので、審査の際、全て口頭で答えることができれば審査に通ります。
ただ、外部内部課題、利害関係者ニーズ期待は、見直しを要求されていますし、リスク及び機会は取り組みが上手くいっているかを把握することを要求されています。
また、経営者へ、このような課題にその後変化があったか、リスク及び機会への取り組みが上手くいってるかを報告することが要求されています。
ですので、これらを記憶だけで管理するのは、把握漏れの心配もありますね。課題と取り組みは普通はいくつかあるものなので。
実際、事業計画書とか、中期経営計画がある会社であれば、課題を決めてリスクや機会の評価をした結果の計画が書かれているはずですので、それで審査対応は可能です。
ただし、環境配慮面について含めて記載してあるものは稀ですので、ISO14001を認証している会社は、漏れていないか注意が必要ですね。
まとめ
いかがでしたでしょうか、リスク及び機会。
ここがわかれば、2015年度版のISO9001の取り組み主旨がお分かりいただけるのではないでしょうか。
また、ここがわからなければ、従来の9001と何が違うの?ということになり、せっかくの取り組み効果も半減してしまいます。
ISOコムのISO取得コンサルを受ければ、事業計画書や中期経営計画がなくても、弊社の最適なツールで、リスク及び機会への取り組みをスムーズにあなたの会社の中に組み込み、成果へと導いていきますのでご安心ください。
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